MV撮影‐ヒチョルside
マキのクランクアップの日、マキから連絡先を聞かれたが、周りに共演者やスタッフが大勢居た為、俺はマキを茶化してしまった。
俺は【捻くれ者】だから…
それからのマキは、挨拶回りでSJの所に来るが、俺の顔色を見ながら話すようになり、
そんな態度にイライラしてた俺は、マキを無視した。
そんな関係を改善する事も出来ず、気付けば7年も経ってしまっていた。
事務所からマキのMVに出演するように言われた時は、
『これで少しは歩み寄れる』
と、内容を見ずにOKした。
撮影当日、マキはいつものスモーキーメイクと真っ赤な口紅ではなく、歳相応のメイクに服装で現場に現れた。
マキのナチュラルメイクを面と向かって見るのは、7年前のドラマのクランクアップ以来。
しばらく見惚れていたが、マキがオズオズと挨拶をしてきたから、俺は柔らかく笑うように意識しつつ、挨拶を返した。
マキは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに満面の笑みを見せてくれた。
『今日は1日、マキを本当の彼女にするように、優しく接する』
そう心に決めて、撮影に挑んだ。
撮影が進むにつれ、徐々にマキが可愛く見えてくる。
これからは、マキとも たまに食事に行く事にしようかな…
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