青空の下で | ナノ




「そう言えば、いのいちんとこも女の子だったんだよな」
「ああ。や、本当可愛いよなぁ二人共」



あれからまた一週間程経ちました。
ヨシノ・・・お母さんと私がようやく私がようやく木ノ葉病院から退院出来る日です。
けど、奈良家以外にも赤ちゃんをつれて退院した人がいました。

「まぁ、可愛らしい・・・お名前は何て?」
「いの・・・とつけたんです」

そう、山中家の三人でした。
私・・・・もとい、シカマルといのちゃんの誕生日って、そう言えば一日違いでした。
私が生まれた次の日いのちゃんも生まれて・・・後になって分かったんですが、いのちゃんは私の隣のベッドに寝かされていたようです。
大事な幼馴染の存在を危うく忘れかけてました・・・こんなんで大丈夫か自分。

「そういやさ、チョウザと奥さんが退院祝いしてやるって昨日はりきってたんだ。早く行ってやろうぜ」
「・・・・お前、祝われる側の態度かそれ・・・・」

忘れてはいけないのがもう一人・・・その、チョウザさんの息子のチョウジ。

(シカマル)

空に向かって小さく手を振った。



頑張るから
私、頑張るから
シカマルの代わりになれるよう、今度はこの世界で頑張るから



(命をくれて、ありがとう)







私の名前は奈良ロク
奈良家の嫡子、ただいま零歳です。





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