青空の下で | ナノ


すー、すー・・・と寝息が聞こえてきたのは結構早く。
・・・疲れてたんだな・・・。
そう思いながら眠るナルトの頭を撫でた・・・さらさらした髪だった。
気持ちよさそうな顔をしている。せめて、今日の嫌なことは忘れていて欲しい。



『ナルト!!』



・・・今日、見た出来事で嫌でも実感した。
ナルトが受けている扱い、ナルトに向けられる感情・・・この子は、誰よりも辛い目に遭っている。
黙って見ていられなかった、同情するだけじゃおさまる筈も無かった。



守りたい



あの時、私は確かにそう思ったんだ。
守りたい、この子を・・・ナルトを。
・・・いつか・・・火影をも越す忍になる子を・・・守りたい、と。
出来ることならしてあげたい。
この世界に来てから、ハッキリとした目標は持てていなかった。
ただ・・・この世界に慣れるように、自分を偽ってきたところもあるのかもしれない。
でも、この感情は偽者じゃない。




この子の傍にいたい
この子の助けになりたい
この子を守りたい




・・・・私じゃなくても、シカマルでも・・・・絶対考えると思うんだ。



「・・・・お休み、ナルト・・・」



せめて、よい夢を。







君を・・・
ナルトを守る為に。
私は、役に立てるような忍になりたい。






「・・・お父さん、医療忍術・・・今日から、教えてほしい・・・・」





私は、シカクさんが帰ってきてから言った。
決意を現実に変える為に、
君の事を守れるようなくの一になる為に。




面倒だけど、努力は惜しまないつもりだから







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