03

「・・・で?」

何かいうことは?
と、シカマルが、救急箱をしまいながら滅多に見せないこわい顔であたしに言う。

「・・・ご・・・ごめん・・・」
「お前本当、何で怒られてんのかわかってんのか!?」
「あ・・・あんまわかんない・・・」

あたしがそう言うと、シカマルははぁ、と呆れたようにため息をした。
うう、その姿もかっこいいのに、
原因があたしだから素直にかっこいい、って今は言えない。
当のあたしは、絆創膏と湿布でぐしゃぐしゃの姿。

「・・・お前、こないだもサクラかばって喧嘩したろ」
「うん、」
「んで、今日チョウジかばって喧嘩して?」
「だ、だって許せないじゃない!!」

あたしは、どうしても短気になってしまう面があるらしかった。
せっかく仲良くなれて、明るくなろうと頑張ってるサクラを馬鹿にする奴等を思いっきり殴って、もつれあいの喧嘩。
チョウジをいつも仲間はずれにする奴等に思いっきりビンタくれてやって、男と喧嘩。
・・・・パパが聞いたら、すごく困らせるから絶対に家族には言ってないけれど・・・。
どうしても、そいつらが許せなくて。
もう一度そう言うと、シカマルがまた呆れた表情をした。

「あほ、確かにそりゃお前のいいとこだけどよ。・・俺だって、心配するんだぞ。幼馴染が喧嘩繰り返してぼろぼろになるの見るなんて気分悪ぃだろ」
「え・・・」

一瞬、ぽかんとして。
え、え、え、と何を言えばいいのか分からなくなったようで。

「し、シカマル・・・あたしのこと、心配してくれてた、の・・?」
「うっせぇ!二度は言わねぇよ!」
「シカマルううううう・・・!好き!!」

あたしは、怪我したところが痛むのも気にならないくらいの喜びで、
飛びつくように抱きついた。





君はあたしの特効薬!
(シカマルが手当てしてくれるならあたし大丈夫だよ!)
(ちったぁ反省しろ!そんでくっつくな!!)











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