婚礼

※これは「風魔同盟」の柊きりは様からお借りした
お題『風魔好きに5つの主題』です!
会話のみなのでご注意下さい!※


「ルパン、次元。」

「んー?どした?」

「話があるのだが…。」

「ちょーっと今、手が離せねんだわ。」

「俺が聞いてやるよ、どうした?」

「では手短にしよう。」

ガチャ

「あら、五右ェ門。どうしたのそんなにかしこまっちゃって。」

「不二子殿も聞いてくれると有難い。」

「え?」

「何というか…来週から仕事に入れなくなる。」

「えっどうして?」

「何言ってんだ?長旅の修行に行くのか?」

「あ、いや、そういうわけではなく…。」

「?」

「しょ……。」

「しょ?」

「所帯を…持つことになったのだ…。」

「…え……?」

「…は……?」

「えぇぇええぇ??!!?」

「うわっ、うるせえな!さっきまで黙ってたくせに急に大声上げんじゃねえよ!」

「だっ…だって五右ェ門本気かよ?!」

「あぁ…突然ですまぬ。なかなか、言い出せなくてな…。」

「所帯を持つってことは結婚ってことでいいんだよな?」

「ま、まぁな。」

「へーっおめでとさん。お前さんもそんな年かぁ。」

「相手はどんな子なの?年下?」

「ちょ、ちょっとお二人さん!そんな軽くていいのっ?」

「は?五右ェ門がこう言ってんだから俺たちがとやかく言う必要はねぇだろ。」

「そうそう。でも結婚式っていつぶりかしら?教会で挙げるの?」

「いや、伴侶となる方の事情で教会では…。」

「じゃあ和服でいこっと♪」

「いつ辺りなんだ?俺たちは行ってもいいんだよ…な?」

「無論。お主らには世話になった故、日は…。」

「五右ェ門…マジか…?」

「あ、あぁ。今まで世話になったな。」

「そっか…寂しくなるもんだなー…。」

「お主には感謝しておるぞ、ルパン。百地先生の下にいた頃はお主を心から恨んでいたが、今となっては今までが至極楽しかった。」

「ははっ。あん時はお前さん俺を殺そうと必死だったもんな。」

「お主もあまり変わらぬのではないか?」

「全くだ。でもお前を仲間に入れて良かったぜ。」

「これからも無茶は禁物でござるぞ。」

「はいはい♪んーじゃ、今日は五右ェ門の結婚前祝いとしますか!」

「そりゃいい。さて、酒の準備でもしてくっかな。」

「あんまり大量に買わないでよ?」

「ならお前さんもついてきな。俺じゃ加減がわからねえ。」

バタン

「五右ェ門、お前はあと何回仕事できんの?」

「すべて入って…4、5回といったところか。」

「んー、ならあと2回にしよっか。」

「そこまで急かさんぞ?」

「いーのいーの!新郎は丁重に扱わねえとな♪」

「ふ…お主らしくないな。」

「言ったな?そういや、新婦さんの名前は何てーの?」

「墨縄紫殿と申す。」

「紫ちゃんか…。五右ェ門の奥さんになるなんてどんな子だろなー。」

「つい先日学び舎を卒業したと…。」

「学校?!お前ロリコンだったのか?!」

「ろりこん?」

「あー…いや、何でもねぇ。(言えば多分殺される…。)でもさお前のこった、色々と考えたんじゃねえか?」

「そうだな…。先程も申したように、拙者がまだ百地先生の下へいたころは人を…愛するなど無用のことと思っていた。」

「あのじじい、五右ェ門に『生き方を知らん』とか何とか言ってたもんな。」

「あぁ、だがその通りだった。悔やみきれぬが…認めざるを得ん。不二子殿のことも…愛ではなかったのかもしれぬ。」

「五右ェ門、過去のことはいいんだよ。」

「だが…、」

「確かにお前さんははっきり言って酷いことをたくさんしてきた。それは消せるものじゃねぇけど、これから新しい家庭を持つのに暗い過去ばっかり思い出してちゃ同じことを繰り返すぜ?」

「……。」

「その紫ちゃんのためにも、過去のことを忘れずに未来作っていけばいいのよ。」

「あぁ…。」

「不幸を知らない人間より、一回どん底に叩きつけられた奴の方が上に上がれるんだよ。転んじまえば次は立ち上がることしかできねぇかんな♪」

「ふふ…そうだな。」

「結婚かぁ…ほんとにおめでとさん。」

「お主も励めよ。」

「はははっ。ま、そこそこ頑張るわ。」


-fin-

○五右ェ門が結婚する前の会話です。
恐らくこんな感じかと…(^^;)
会話だけになってしまって
申し訳ありませんっ(汗)
次こそは情景描写も…!!
この小説はきりは様のみ
お持ち帰り可です*

Thank you for reading!!


*prev|next#




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -