それから一先ず一件落着したその夜、ウルビダはグランのことはまだ不愉快だが、前よりも認めてやろそうだと思い直した。そしてサッカーをして一汗流そうとボールを用意するためグラウンドの途中にあるジェネシス専用の部室に入ろうとドアを開けようとしたとき鍵がかかっていることに気づく。しかもなにやら中から声がしてくる。妙だな、と不審に思い、部屋の中から聞こえる話声に耳を澄ましてみると中からはグランとなまえの声だった。



「ちょっとやだっ、ここ部室だよグラン……」
「部室だから逆にムラムラするのかもね」
「だめだって……っ!みんなが使う場所でこんなことしちゃ」
「今日は記念日だし、いいじゃないか」
「だからよくない……っ!そこ舐めちゃだめ……っ!」
「可愛いよ、なまえ」


 中からはなまえの小さく喘ぐ声が聞こえてきた。ウルビダの怒りのボルテージがどんどん上がっていく。時折大きく声を上げるなまえとそれを唆すかのように言葉で攻めるグラン。ふるふると怒りに震えるウルビダ。そしてついに堪忍袋の緒が切れた。




「グラン、今日という今日はお前を許さん!!」


そういって部屋のドアを今にも破壊しそうなウルビダを最終的にジェネシスのメンバー数人で止める始末にまで至った。まだまだウルビダに二人の仲を認めてもらうのは困難がありそうであった。



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