Amaranth [1/5]
いつの日か消して朽ちることの無い希望(ユメ)を咲かせて

通り過ぎていくだけの幻が 消ええぬ痛みを残していく
触れた指先に感じる体温など とうに冷えて
存在の証すら奪われていく 瞬きの刹那
零れた雫から咲く暗闇の匂いが 更なる昏がりへと誘(いざな)って

信じることに何の価値があるの
欠けることの無い月が ひび割れたココロを照らす
明日に見えるのは底の見えぬ絶望だけ


傷だらけの身体を綺麗だと笑う あなたの笑顔が眩しくて痛い
過去(ムカシ)に捨てたはずの望みが疼いて 纏った闇が僅かに揺れる
密かに隠していたヒカリ もう一度だけ信じていいですか?
枯れることの無い花のように いつかしなやかな希望を咲かせて

「私はここに居ますか?」 問いかける言葉はただ虚しく空を切って
刻まれるのは癒せぬ聖痕(スティグマ) 紡がれた愛は優しく甘く
触れる唇に忘れえた夢を見る 暗闇の狭間
濡れた瞳に映る恐怖と恋情など 既にあなたには見抜かれていて

愛することにどんな意味があるの
空すら知りえぬ雨が 絶望に啼く渇き(カナシミ)を謳う
必死で伸ばした掌は誰かの背中を掠るだけ


夜に住む私を愛すあなたは その輝きで闇に囚われることは無い
それを汚す日を恐れながらも 離れることなど出来はしない
いつか並ぶあなたの隣を夢見て 希望への歌を謳う
朽ちることの無い花のように 闇の中で凛と立てる心を咲かせて


黄泉に咲く永遠の花 昏く冷たい孤独の中で
消して朽ちることの無い願いの象徴
いつの日か光の中で咲き誇れる強さを私に


傷だらけの身体を綺麗だと笑う あなたの笑顔が眩しくて痛い
過去(ムカシ)に捨てたはずの望みが疼いて 纏った闇が僅かに揺れる
密かに隠していたヒカリ もう一度だけ信じていいですか?
枯れることの無い花のように いつかしなやかな希望を咲かせて


(二次創作の長編小説の読者だったトモ様から)
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