拝啓、墓石にて [29/29]
まだ僕は君の安心する顔さえ見れないままだ
卑怯な僕は君を無視し続けた
相変わらず笑顔の君は変わらず僕を見る
動かぬ君は生きているかのように見やってくれる

あぁ、僕は未だに君を見る事さえ出来ないままだ
一度も華を手向けられないまま
あの寂しくて冷たい
空しく孤独な
泣きたくなる濃くて大きく青くて遠い
青空の下で一人ぼっち

覆い被りそうな青空を支え続ける
- 29 -
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -