掲示板の把月ちゃんからの書き込みは、これで終り。
そしてあの日。
2007年12月23日。
彼女は、大量の精神投薬とお酒を飲んで。
爾月ちゃんも、一緒に死ぬ気だったようです。
だけど、爾月ちゃんは生きていました。
気がつけば、横に冷たい彼女がいた。
何故自分は生きているのだろう。
それは、爾月ちゃんが飲んだものは薬でもなんでもなかった。
身体に何も影響がない栄養剤だったのか、サプリメントだったのか。
それは分からないが、精神投薬ではなかった。
把月ちゃんは、まるごと、すり変えていたのだ。
一緒に死のうとしていた爾月ちゃんに渡した薬は、薬ではなかった。
クリスマスのムードの夜。
把月ちゃんは一人、空へ飛んだ。
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