突然たが、俺のクラスには小学生かとみまちがうほどの小動b……クラスメートがいる。
ちなみにここは、2年2組。
そして、その例のクラスメートは俺の隣の席。
今はせっせと、黒板に書かれた細胞の図を描き写している。
身長が低いのに、席替えで後ろの席を当ててしまい、授業中は背伸びしたりと、ノートをとることに必死のようだ。
『あ、…うぅ』
ぴたっと、ノートをとる手が止まった。
黒板を見ると、先生が勢い余って図を半分消してしまっていた。
焦る先生。
「あー…、はる、俺のやつ後で見せてやるよ」
しゅんとしたはるにそう言って、頭をポンポンと撫でてやればふわっと微笑んだはる。
ヤバイ、
すっげーカワイイんだけど。
『笠原くん』
「ん、なーに?」
直視できなくて、目を反らしたが、くいっとはるに制服を引かれ目線を落とす。
『ぁりがと…』
「っ!!!!//」
ぽわんと笑ってお礼を言ってくれた。
そしてポケットにあめ玉。
『お礼』
この飴好きなんだ・と、はる。カワイイんですけど。
俺はどうすれば良いですか?
ぴしっと固まっていると、チャイムが鳴った。
はるにノートを貸し、俺は席を立ち、教室から出ようとする。
でないと……
「……おい、笠原」
やばい、捕まった。
教室から去ろうとする俺を捕まえたのは、クラスメート。
「てめぇ、なにはるから飴貰ってやがんだよ」
「「「「ずるーい」」」」
はるに聞かれない程度の所で、問い詰められる。
みんなはると仲良くなりたいのだが、はるは人と話すのが苦手なのか、俺たちが話しかけると、どもってしまう。
だが、クラスメート…いや学園内ではるを知ってるやつは、みんなはるが好きなんだと思う。
高校生らしからぬその体格もあるが、根が優しいからなのか、はるの周りの雰囲気は心地良い。
怖がりなくせに、怪我をしている人を見るとほおって置けないのか、よく怪我をしている不良の手当てをして、なつかれてるし。
「はる」
しかし最近、はるに変な虫が付いた。
今教室の前から入ってきた、長身の銀髪男前。
この辺りで一番の不良、敷波狼。
その人だった。
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マスター大好きクラスメート。
次も学校編ですが、お弁当を届けに誰かを向かわせようかと思います。
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