マスターは小動物みたいだ、


とミクオや他のやつらが言っていたが、その通りだと思う。



『メっ……メイトさん』


台所で今日の夕飯について思案していると、大分低い位置で聞こえた声。


「っ(カワイイ…)、マスターおかえり」
『たっただいま…』


身長が低いマスターは、ダイニングキッチンの台から、少し顔が覗くぐらいだ。


『お弁当、ありがとう…。美味しかったです』


ちょこんとお弁当箱を渡された。

少食なマスターに合わせて、小さなそのお弁当箱は、ミクとルカチョイスの可愛らしいもの。

女子高生が持つようなものだが、マスターは男子高校生だ。

それも、男子校の。

マスターに合わせて作られた制服は、その高校の物だが、小学生が着てるように見える。


そんなマスターは口下手で人と話すのが苦手なせいか、友達が居ないらしい。
マスターのお姉さんである美樹(よしき)さんの話を聞いた俺たちは、そんなことは無いと確信している。

まぁ、
俺たちだけになついてくれてるんだと思うと、すげぇ嬉しい。

「マスター、今日は夕飯何が良い?」


そう尋ねると、うーっと少し考え、


『シチューがいい、です』


と、何とも可愛らしいリクエストをくれた。

よし、今日はホワイトソースから作ろう!



ーーーーーーーーー


愛されちみっこマスター。
メイト兄さんは主夫です(笑)

夜はバーでバーテンのバイトしてます。


マスターのオカン。
お菓子作りも得意です。


次はマスターの学校でのお話。
クラスメート視点です。
マスターの名前は、春樹(はるき)。通常はる。





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