初めての夏


暑くて、暑過ぎて、動く気が全くしない。人間ってこんな拷問を毎年味わっているのか、人間すげぇ。拭っても流れてくる額の汗を鬱陶しいと思いながら呟いたら、全くだ、と返事が聞こえた。遂にイカレたかと覚悟したが、よくよく考えたらアイツの声じゃないか!

「不法侵入ゥ、逮捕だよ真月警部」
「このクソ暑い中、俺に演技しろっつーのか。やはり君にはお仕置きが必要みたいだな」

結局やってるじゃん、と的外れなことを思っていたせいで、反応が遅れた。ソファーに横になっていた私の上に乗ってくるベクター。お仕置きの内容を理解してしまった。

「ヒャハッ!乳首浮き出てるじゃねぇか!誘ってるんですかァ〜、○○ちゃん?」
「ちょっと!ベクターッ!」

汗で張り付いた服が身体のラインを浮き彫りにさせる。ブラジャーを付けていないので、服の上からでも位置がバレてしまった。何これ凄い恥ずかしい。ベクターは服を脱ぎ捨て、上半身裸になる。そろそろ本当にヤバくなってきた。

「もう勘弁して下さい」
「あぁ?ヤったら勘弁してやるよ!クヒッヒヒャヒャ!」

汗で濡れた髪をかき上げながら、舌なめずりをするベクターはとてもエロかったです。

髪、をかき…上げる?
どんなことをしても崩れないのにね。でも見てみたい!
130509

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