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なんつーか、突然、本当に突然、我ら西浦野球部の敏腕マネジがツンデレになりました。ついでに言うと、めちゃくちゃ可愛い。鼻血ものだよ、皆気をつけて!で、いつからかって言うと今日の朝からなんだけど、昨日は一日普通だったんだよ?
まあそんなことはどうでもいっか。とにかく被害はどんどん広がってて!いくつか例を挙げてみるね!

いつも夕方になると篠岡がおにぎりを握ってくれるんだけど、そのとき田島が篠岡に抱きついてお礼を言ったら、『べ、べつに皆のためじゃないもん!監督に言われたから作ってるだけだよっ!』なんて。王道なツンデレを見せてくれて、その可愛さと言ったら!むっつりな阿部なんて頬緩みっぱなしだよ。もちろん俺もなんだけど!

あとは、篠岡が重い荷物を持っているとき手伝うか?と泉が近づくと断るくせに、泉がその場を離れようとしたら『…行っちゃうの?べ、別に寂しいとかそういうわけじゃないからね?!』って!潤んだ瞳に上目遣いでそんなこというから泉顔真っ赤にして俺んとこに逃げてきたよ。いつもクールな泉にこんな表情させるなんて流石篠岡だよね!ていうか泉羨ましい!


「なーんか…かわいすぎて俺には毒だよ」
「…水谷に一票」
「今なら秋葉の人たちの気持ちが分かる気がする。なんか篠岡に萌えを感じたし」

毒にやられたのは俺達野球部だけでなく、クラスの男共もだ。朝からツンデレな態度をとる篠岡に男子は釘付けで…それは女子も同じだ。かわいいかわいいと篠岡の周りに人が集まる。篠岡は『うるさい』なんて口では言ってるが頬を紅くして嬉しいのがバレバレだ。

「どうしたら治るかな?」
「でもなんか勿体無くね?篠岡のツンデレなんて超レアだし」
「だよなー」
「でも篠岡らしくないのはなー…」

俺達がばかみたいに悩んで翌日学校に来ると篠岡は元通りになっていた。


ツンデレな彼女

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