普段部活三昧の生活を送っていると言っても健全な男子高校生である彼からすれば、久々に会った彼女が格段に可愛く見えるのは必然で、我慢できずに多少強引になってしまっても仕方のないことだろう。
島崎は久々に会った彼女を真正面から強く抱きしめるとふわふわの甘い匂いが漂う千代の首元に顔を埋めた。匂いを嗅ぐように軽く息を吸うとくすぐったさから千代は可愛らしい声を出す。その声はギリギリの理性しか持ち合わせていなかった島崎には十分な刺激で。一瞬で理性など吹き飛び、千代の唇を強引に奪うと何度も角度を変えてキスを繰り返した。
「んぅっ、し、まざき、さん…っ」
やっと解放された唇を隠しながら島崎の名前を呼ぶ千代。その瞳は息苦しさと恥ずかしさで潤んでおり、島崎には誘っているようにしか見えず下半身がずくりと疼いた。熱くなってくる身体の熱を何とか覚まそうと千代から距離を置いてみるが、このあとの千代の可愛らしい発言に、今日は彼女を寝かせてたまるものかと彼は決意するのだ。
「千代どうした?」
「今日の島崎さん、なんだかすごくえっちです…」
「っ!」
(そんな目で「えっちです」なんて、可愛すぎんだよ。ああ、本当やばい。もうキスだけじゃ我慢できない)
君を全力で味わってみたい