series | ナノ

西浦の田島を通じて知り合った千代ちゃんと付き合い始めたのはつい最近のこと。明るくて可愛くて、そんでもって野球バカな千代ちゃんのことがめちゃくちゃ好きな俺はいつも千代ちゃんの笑顔に癒されている。例えばデートの待ち合わせに遅れたときとか。

「千代ちゃん待った?!」
「ううん、全然!」

中々服が決まらなくて結局待ち合わせ場所についたのは待ち合わせ時間を20分過ぎてから。怒られても仕方ないと俺は覚悟を決めていたけど千代ちゃんはただ笑って「時間無くなっちゃうから早く行こう?」と俺の手を握って歩き出した。横目で千代ちゃんの機嫌をうかがうがにっこりと楽しそうに笑っているだけで怒っている気配は全くない。

「…千代ちゃん本当に怒ってないの?」
「うん、だって好きな人を待ってる時間ってすごく楽しいから」

ふふと可愛らしい声が聞こえた同時に俺は千代ちゃんを抱きしめていた。だって、かわいすぎるんだもん千代ちゃん。

「千代ちゃん大好き!!」
「私も利央くん大好きだよ!」


俺の自慢の彼女です!

》BACK


第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -