幸せってこういうこと

▽千代視点


大好き、だよ。ずっとずっと好きだった。思い切って告白してみれば、花井君は顔を真っ赤にして俺も、と短く答えてくれた。うれしくて、うれしくて、気づけば私は涙を流して喜んでいた。花井君はそんな私を見て慌てふためく。その姿が何だか面白くて吹き出してしまう。失礼かな、なんて思ったけど花井君は私に笑顔を向けてくれた。その笑顔に私は、心が温かくなった。

「ね、花井君。今日寄り道しない?」
「寄り道?別にいいけど、買いたいものでもあるのか?」
「んー、まあね」

今日は花井君の誕生日、だから寄り道して帰る。少しでも長く一緒にいたいから。花井君はどうして私がそんなことを言ったのかわかっていないみたい。だから帰り道で誕生日プレゼントはあげようと思った。

練習が終わって、二人きりで暗い道を歩く。何だかいつもより静かで、変に緊張しちゃう。こっそり花井君を見れば、花井君も緊張で表情が硬い。ああ、緊張してるのは私だけじゃないんだ。そう思うと、うれしくてにやけてしまう。

「あの、ね。花井君」
「ん?どした?」
「これ、誕生日プレゼント。たいしたものじゃないけど」
「え、あ、俺に?!う、あ…すっげ嬉しい…。ありがとな」

はにかみながら私にお礼を言う花井君はとてもかわいくて、思わず抱きしめたくなってしまった。そんな気持ちを抑えながら、花井君を見ていると花井君自ら抱きしめてくれた。とても、とても幸せな一日だなと私はその幸せをかみ締めた。


幸せってこういうこと
(これから先も、ずっとずっと、花井君の隣にいられたらいいな)

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花井君と千代ちゃんかわいい。主将とマネージャーってやっぱり萌えますねおいしいです。


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