▽大学生設定/黒尾視点


単純な話、好きな女がかなり薄着で(夏だからこれぐらいの露出たいしたことないのかもしれないが)一人暮らしの男の部屋のベッドで寝ていたら。そりゃあムラムラもするだろうよ。男なら絶対。

「おーい、潔子ちゃーん。早く起きないと襲っちまうぞー」

横向きに寝ているせいで潔子の胸の谷間はバッチリ見えている。見えそうで見えない胸の頂とブラの完璧なバランスにもどかしさを感じつつ、短パンからスラリと伸びる白い脚にそっと触れくるぶしから太ももに向かって撫でてみると少し潔子に反応があった。ん、と悶えるような色っぽい声に俺の下半身が反応しそうになる。慌てて潔子から距離を取り気持ちを落ち着かせるが一度熱くなったものは冷めるのに時間がかかる。しばらく何もせずにおとなしくてしていようと目を瞑り俺もベッドに体を沈めることにした。

***

「…てつ、ろう」
「ん?潔子起きたのか?」

数十分経った頃だろうか。俺を呼ぶ潔子の声で眠りかけていた俺は一瞬で目を覚ました。だが潔子は寝ぼけていただけのようで俺が声をかけても返事はない。なんだ、と俺は今度こそは眠ろうと目を瞑ると驚く程にあっという間に深い眠りについた。
次に目を覚ましたときには夕方になっていた。3時間ほど眠っていたらしい。横を見れば潔子もまだ気持ちよさそうに眠りについている。その姿が愛おしく感じた俺が優しく頭を撫でると潔子は一瞬瞳に俺を映したかと思えば小さく微笑みまたゆっくりと瞳を閉じていった。潔子のそんな不意打ち攻撃に俺の下半身の中心は再び熱を帯び始めてしまう。

(あーあ、寝たお陰でいい感じに大人しくなったってのに…)

盛った男子高校生よりか性欲に落ち着きが見えてきた俺といえども健全な大学生であることには変わりない。自分の想い人が、無意識とはいえここまで俺を誘っているのだ。俺はそれを無視するわけにはいかない。いや、できないのだ。そんな俺の葛藤を知らない潔子は未だに目を覚ますことなく気持ちよさそうに眠っている。

(俺がこんなに我慢して辛い思いしてるっつーのに気持ちよさそうに寝ちゃって)

ため息をつきながらも優しい表情で俺は潔子の頭をそっと撫でた。するとそこでようやく潔子は目を覚ましたのだがまだ眠そうに目をこすっている。寝起きの無防備な潔子もまた何とも言えない可愛さで俺は自然と頬が緩んだ。
ごめん寝ちゃった、と申し訳なさそうに呟く潔子に大丈夫だと一言返しそのまま潔子の上に乗っかり思い切り抱きしめると一瞬驚いた表情を見せた潔子だがすぐに手を後ろに回してくれた。

「鉄朗、どうしたの」
「潔子が可愛すぎて抱きたくなっただけ」
「なにそれ。…いいよ、私も鉄朗をもっと近くで感じたいから」

いつもなら渋々といった感じで俺の言葉を受け入れるのに今日はやけに積極的で。俺はそんな潔子に驚きつつも珍しく素直な一面を見れて上機嫌でキスをする。そのキスも潔子から舌をぺろりといれてくる大胆さ。下半身の中心に一瞬にして熱が集まるのを感じた。
潔子の舌を絡め取るように俺も舌をいれる。二人の舌がいやらしく絡み合う音を耳にしながら、俺はそっと潔子のブラのホックを外した。


ここからはアダルティーな時間
title by レイラの初恋




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