意味なんてなくてもあなたと一緒なら笑顔になれる。そんな相手が貴方にはいますか?

「わー本田ありえない。」
「はあ!?目玉焼きにはソースだろ!」
「普通しょうゆじゃない?」

数十分前から私達は目玉焼きにかけるものについて話している。私はしょうゆ派で本田はソース派。

「1回でいいからソースかけて食ってみろ!」
「嫌!ソースなんて考えられない!」


「もー…そんなくだらないことでうるさいわよ薫」
「そうそう。薫も茂野も負けず嫌いね本当に」

親友にそういわれたけど、目玉焼きにしょうゆというのは譲れない。自分でもくだらないことで争ってるなって思ってるけど、こんな時間が結構好きだったりする。

「あー負けだ負け」
「珍しく本田が折れたー」
「くっそ…お前が相手だと本気だせねえ…」

へへーんっては…い?それはどういう意味ですか?

「どういう意味?」
「お、お前が相手だから緊張するっつってんだよ!」

こ、これは告白と思っていいのですか?あ…でも違うかな?

「お前、人のこと鈍感鈍感っていうわりにはお前の方が鈍感じゃねぇか?」
「む、そんなことない」
「じゃあさっさと返事よこせ」
「…嫌いじゃないよ本田のこと」
「もっと素直な言い方できねぇのか…」

意味もなく、笑いあった今この瞬間がとても大切です。


∵意味もなく、二人で笑い合う
title by 確かに恋だった



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