「痛…っ」
「桜乃どないしたん!?」
桜乃の突然の悲鳴に驚き駆け寄る白石。すると桜乃の膝には真っ赤な血がたれていた。
「あかん!急いで消毒せな!」
「あ、大丈夫です。練習続けてください」
白石の練習の邪魔をしたくない桜乃は、笑顔で言った。だが白石がそれを許すはずもなく、桜乃の手を引っ張って連れて行こうとする。しかし桜乃も結構な頑固者でありなかなか動こうとしない。
「大丈夫ですから行って下さい」
「しゃーないな…」
その言葉は明らかに諦めを示したものであったのだが次の白石の行動で意味が変わった。白石は桜乃が怪我した部分をぺろっと舐めたのである。
「これぐらいは許してくれるやろ?」
「し、白石さん!菌が入っちゃいますよ!?」
「このくらい大丈夫やて。桜乃、俺の愛の力ですぐ治るで、その膝」
「…っ!!」
白石は艶やかな笑みを浮かべ言った。
「あ、有難う御座います…」
照れながらもお礼を言った桜乃に可愛いなぁと言って白石はキスをした。そのキスでさらに真っ赤になったのは言うまでもない。
(白石さんには敵いません…)
(ん?何や?)
↓オマケ
「あ、白石部長が竜崎の膝を「ああああ!何やってんねん白石!」
「あら、大胆ねぇ」
「白石の行動は1つ1つエロいんや」
「謙也先輩も白石部長を少し見習ったらどうです?」
「こら、どういう意味や」
「セクシーさが足りない言うてますの」
「べつにええやろ、そんなもんなくても」
「はぁ…」
「おま…っ本当むかつくな!」
そんな争いの最中に聞こえた台詞に一同は一瞬で凍りついた。
「桜乃、俺の愛の力ですぐ治るで、その膝」
「「………」」
「さっむ!寒すぎるわ!」
「ちょっ…鳥肌立ちましたわ」
「白石には敵わないばいね」
「ぬん…」
((ほんま、いろんな意味でパーフェクトやな))
∵痛い所はキスで消毒
title by 恋したくなるお題様
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