▽会話文


「木野ちゃん」
「ん?どうしたの不動君」
「ほら、これやるよ」
「あ、もしかしてバレンタインのチョコ?」
「そ。最近は逆チョコっての流行ってるらしいし」
「ありがとう!不動君お菓子も作れるんだね」
「まあそれなりには。つっても簡単なもんしか作れねえけど」
「でもすごいよ。お菓子作れる男の人って素敵だと思うな」
「そうか?」
「うん!もしそんな人と付き合えたら楽しいだろうね」
「…ならさ」
「うん?」
「俺とかどう?」
「え、え?ええっ!ふ、不動君?」
「俺も木野ちゃんと付き合えたら楽しいだろうなって思って」
「で、でも不動君なら他にいい子見つかるよ」
「俺にとってのいい子は木野ちゃんなんだけど?」
「私なんかでいいの…?私いいところ何にもないよ?」
「そんなことねえっての。謙遜しすぎ」
「でも」
「もういいから、早く返事。はいかいいえで答えろ」
「…はい」
「じゃあ、今から木野ちゃん俺のものね。はい決定」
「うん、これからよろしくね?」
「おう」

「ちょっと、何だよアレ」
「リア充爆発しろ。あ、不動限定で」
「…俺らまだ義理チョコさえ貰えてないってのに」
「俺ら乙」


リア充になってもいいじゃない

title by 宇宙

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2012/02/14:バレンタイン企画



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