!現代パロディ注意・同棲設定



「惣右介さん、惣右介さんったら」
「ん…何だい、織姫」

何度呼んでも起きる気配のない藍染に業を煮やした織姫は、藍染お気に入りのもふもふの布団をはぎとった。その瞬間肌は外気にさらされ、ひんやりと体温を奪っていく。まるで天国のような布団の中とは違う、地獄のような寒さに一つ小さなくしゃみをしてから、藍染は目覚めた。ひどいじゃないか、そう織姫に文句を言えば織姫はむうと頬を膨らませていった。

「ひどいのは惣右介さんです。今日はどこかへ連れて行ってくれる約束ですよ?」
「あぁ、そうだったね…。それはすまないことをした」

いつもなら笑って起こしてくれるはずの織姫がなぜ今日はこんなに機嫌が悪いのかを理解した藍染は申し訳なさそうな顔をして、織姫の頭を優しくなでた。しかしそれで織姫の機嫌が直るかと言えばそうでもない。まだぷくうと頬を膨らませてそっぽを向いている。藍染はそんな表情も愛おしく思い、新妻の頬をゆっくりと撫でて、そしてそのまま頬に口づけた。

「そ、惣右介さっ、んっ」
「可愛いね、織姫は」

頬に口づけた後、今度は唇に口づけた。織姫は当然のように驚き、石像のように動かなくなった。藍染は織姫の初々しい反応にクスリと小さく笑って、それから織姫を布団の中に誘い込んだ。艶っぽく笑い、布団に誘い込む藍染に織姫は最初は戸惑っていたが、藍染の押しに負けて布団に入ることになった。

「今日は、一日ゆっくりと愛してあげよう。織姫」
「え、お出かけはどうするんですか?」
「それはまた今度だ。今日は織姫をたくさん愛したい」

そう言って織姫の唇に己の唇を重ねた。


唇から、君の熱を奪った
title by 31D

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▽20万打:あーみー?さん
リクエストありがとうございました。
(111230)



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