!R15注意・学パロ
誘ってきたのは風丸先輩。
「嫌なら嫌と言えばいい、何もしない」そう言って私を抱きしめて、唇を押しつけてきた。逃げれる状況だった、簡単に。力なんて関係なく逃げられたはずなのに、私は逃げずに風丸先輩を受け入れた。何度もキスをして、何度も体を重ねた。そのたびに我を失うほどに快楽に溺れて、気づけば行為は済んだ後。行為の間のことは全く覚えてない。それを何度も繰り返しては、後悔する。愛することと、セックスは無関係だと誰かが言っていた。そうなのかもしれない。風丸先輩のこと、私は好きなわけではない。けれど、快楽は味わいたい。それってつまりは、愛することとセックスは無関係だということになると、私は思った。
「んぁっ、か、ぜまる、せんぱ…っ」 「く、ぅ…っ」
行為の間、風丸先輩は何度も私の名前を呼ぶ。名前を呼ぶときは決まって、風丸先輩は色っぽい顔をしている。私との行為で感じている、それはとても嬉しくて、ついニヤけてしまう。風丸先輩のこんな表情を見られるのは私だけ。こんな表情、私以外の誰にも見せたくない。ううん、絶対に見させない。私が風丸先輩の傍に一生、いるから。
「おと、なし…っ」 「な、んですか?」 「気持ちいい、っ?」
何でそんな不安そうな顔で言うんですか。そんなことを言う風丸先輩の表情はとても可愛いくて、ついキスをしてしまった。こんな可愛い風丸先輩に抱かれて気持ちくないはずがない。虜になるほど、気持ちいいですよ風丸先輩。私がそう言ったら風丸先輩は可愛い笑顔を見せてくれた。その瞬間胸がきゅうと締め付けられた気がした。あ、、これが恋?好き、なんだ私。風丸先輩が。
「風丸先輩、」 「何だ?」 「私、風丸先輩を愛したいです」 「…俺はとっくに音無を愛してるけど?」 「っ」
愛することと、セックスは無関係じゃない場合もあるんだ。そう感じた高2の夏。
愛されていたわたし (愛されていた、だから今度は愛し返します)
−−−−−−− ▽20万打:ナツさん リクエストありがとうございました。 (110904)
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