!R15注意



そろそろ限界だった。

雪村君の愛らしい笑顔、やわらかそうな唇、つぶらな瞳、綺麗な桃色の頬、真っ白な肌、そして華奢な体。全てが俺の理性を奪おうとする。前までは傍にいれるだけで幸せだった。それだけで十分だったはずなのに、いつからこんなに欲が強くなったのか。

考えてはいけない、彼女には綺麗なままでいてほしい。そう思っているのに、心のどこかで彼女を抱きたい、俺だけのものにしたいと思っている自分がいる。彼女が淫らに俺に抱かれる姿を想像してしまうときもある。こんなことを考えている自分がひどく醜く思えてくる。それでも彼女は俺に優しく微笑んでくれる。その笑顔がどんどん俺の理を奪っていった。
もう、限界だった。

***

「山、崎…さん?」
「…すまない、こんなことをするつもりはなかった」

気づけば雪村君の唇を奪っていた。彼女は当然のように驚いて、目を見開き俺を見つめていた。上目遣いで見つめてくる彼女を抱きたい、もう歯止めはきかなくなっている。でも、無理やり抱いたりしたらどうなる。嫌われるに決まっている。いや嫌われるだけならまだいい方だろう。精神的に追いつめられていき、自殺なんてことも考えるかもしれない。なにより、俺自身がそれを許せない。

「このことは、忘れてくれ」

それが一番いい。彼女の中に俺という存在は、存在しなくていい。いや、するべきではない。

だから、忘れてくれ。

「嫌、です」
「ゆ、きむら君…?」
「嫌です。私は、私はずっと山崎さんのことを思っていました。だから、嬉しかったんです」

そんなの冗談、だろう?雪村君が醜いこの俺を、思っていた?口付けが嬉しかった?彼女は知らないからだ、本当の俺の姿。醜い姿を。けがれなき、美しい彼女は俺にはもったいない。

「雪村君は何か勘違いをしているようだ。俺に対してのその気持ちは恋ではない」
「恋、ではない?どうして…、どうしてそんなこと山崎さんに決められなくちゃいけないんですか!」
「雪村君…」
「私は山崎さんに恋をしたんです。貴方を愛すと決めたんです。この気持ちは私にしか分かりません」

彼女ははっきりとした口調で、まっすぐに俺を見つめてそう言った。その姿がとても綺麗でどきりとした。こんなにも彼女は綺麗だっただろうか。可愛らしいと思っていたが、こんなに大人びた表情を持っているなんて知らなかった。いつでも彼女は俺の心をかき乱す。ああ、もう戻れない。俺は彼女をこの腕で強く抱きしめた。

「ん…っ」

深く深く、俺から離れないように口付けると彼女は苦しそうな顔をする。でもそんな表情も可愛らしくて、もう少しもう少しと唇だけで楽しんでしまう。2、3分経って流石にかわいそうだと思い唇を離す。彼女は顔を真っ赤にしてもう、と頬を膨らます。その表情も可愛らしい…、よくここまで我慢できたと自分でも正直驚いた。

「本当に、大丈夫なのか?」
「大丈夫です。少し、怖いですけど山崎さんとなら…」

頬を赤く染め、微笑みながらそう言ってくる。どんな女性の誘惑よりも、一番魅力的で破壊力がある。そっと彼女の形の良い胸に触れると、ビクンと体を震わせた。そのまま優しくもみ始めると、だんだんと息が荒くなってき艶のある声を彼女が出した。俺の愛撫で感じてくれている、それだけのことなのにとても嬉しくて、頬が緩む。

「雪村君、とても綺麗だ」
「…ん、あっ」

彼女は喘ぎながらも綺麗な笑顔を見せた。そして俺は、彼女の蜜があふれる部分に指をすべりこませる。ナカはとても熱く、簡単に俺の指を飲み込む。躊躇いながらも指を少し動かすと、彼女は体を震わせた。頬を赤く染めて幸せそうに微笑みながら、彼女はこう言った。

「これからも私だけを見ていて下さいね」
「当たり前だ。愛しているのは、君だけだ」
「嬉しいです…。すごく、すごく幸せです」
「俺もだ」


そろそろ限界だ

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▽10万打:ゆめりさん
リクエストありがとうございました。



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