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▼ 俺の隣は君だけだ

平助は緊張で心臓が飛び出しそうであった。それはなぜかと言うと、人生で初めて好きな女の子を抱くからだ。キスをしたり抱きしめたりするのにも、緊張はした。だが、『抱く』となると一気に緊張のゲージが上がってMAXになってしまう。むしろゲージを振り切るくらいの勢いだ。

「平助君。大丈夫…?」
「あ、う、ん。大丈夫だって、千鶴は心配しなくていいからな」

緊張で顔が強張っていたのか、千鶴が心配して声を掛けてくれた。平助はその言葉に笑顔で応えて、千鶴の服をゆっくりと脱がし始める。しかし緊張で手が震えボタンを中々外すことができない。千鶴は震えるその手の上に手を重ねて、きゅと握った。そして優しく微笑み、「大丈夫だよ、落ち着いて?」と言う。その言葉に平助は笑顔で頷き、一度大きく息を吸ってはき、呼吸を整えた。再びボタンに手を掛けて、一つ一つ丁寧に外していく。しかしブラの外し方が分からず、動きは止まってしまった。

「あ、フロントホックにすれば良かったね…」
「千鶴が気に病む必要はないって。でもこのままだと外しにくいしさ、千鶴は後ろ向いて」
「う、うん…」

千鶴が羞恥で顔を紅くしながらも平助に背中を見せた。その瞬間平助は息を呑んだ。あまりにも綺麗な背中に言葉も見つからなかった。透き通るような白くてやわらかい肌、綺麗な曲線、全てが平助を誘っているかのように思えた。平助は、ホックを外してそのまま背中に口付けた。突然のやわらかい唇の感触に千鶴は驚き声をあげる。

「へい、すけく、んっ。くすぐったいよ…」
「千鶴可愛い…大好きだ」
「うん…私も大好きだよ」

お互いに愛を確かめ合ったあと、平助はゆっくりと千鶴を前に向かせ唇にキスをする。唇の後は額、耳、首とだんだんと下に向かってキスを落としていく。そして平助の唇は、胸の突起部分にたどり着いた。最初は躊躇っていた平助だが、ゆっくりと近づけて優しく舐めた。その瞬間千鶴の体が震え上がり、瞳には涙がたまっていた。

「怖い…?」
「うん…でも、平助君が一緒だから大丈夫だよ」
「そ、か…俺も千鶴が一緒だから怖くない」

平助は千鶴の胸を優しく揉んで、突起には刺激を与えてやる。初めてで、手際は良くないが千鶴は嬉しかった。愛する人を身近に感じることができる幸せをかみ締めることができたのだから。

「ねえ、平助君」
「ん…?」
「今日も明日も、これからもずっと。平助君の隣にいるね」
「当たり前だろ!俺の隣は千鶴しかいないって!」


俺の隣は君だけだ



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