「…な、なにいって…」
顔を真っ赤にしたリザは、すぐにその顔を歪ませた。
俺がリザの手をひき、体を反転させて無理矢理ベッドに仰向けにして、上に跨がり、リザの軍服に手をかけたからだ。
リザがとっさに手を払おうとする。
「ちょっ、なにやって!…大佐!」
だが、私も軍人で、男だ。普段の私なら本気でリザをねじ伏せたりなどしないが、今の俺は普段の私などではない。
「好きだ、だから俺に抱かれちまえよ」
そう言って無理矢理軍服の上を脱がせた俺の前には黒い半袖のタートルネックを着たリザが怯えた顔をしていた。
「貴方…だれなの?」
リザの言葉に、俺はにんまりと笑うと
「"大佐"だよ」
と言った。
そして、左手でリザの両手をしっかりと固定し、首筋にキスをする。
「大佐、じゃない…こんなこと、あの人はしないもの」
「あのな、ちょっとは黙れよな。」
そう言ってタートルネックに手を入れると、リザが本格的に抵抗を始めた。
「ちょ、やめて…お願いします!やだ…」
「うるさい」
リザの唇に自分の唇を重ねる。リザの唇の柔らかな感触…
リザの唇を割って無理矢理舌を入れるとリザが甘い声を出した。
「…ん…は、」
唾液を糸引かせながら唇を離すと、とろんとさせたリザの目から涙が一筋流れた。
それを見たとたん、
ドクン
と心臓が跳ねた。
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