資料室に入ったとたんハボックが

「ね、中尉。大佐のこと好きでしょう?」

と言ってきた。

「なんでそんな質問に答えなければいけないんだ?」

私がイライラしながら言うと、ハボックはへらへらしながら

「俺が大佐のこと好きだからっスよー」

とほざきやがった。

「お前な、大佐がお前を相手にすると思うか?」

「ひっでー、俺だってやるときゃやるんスよ!」

「ふん、馬鹿馬鹿しい」

「なんもアプローチしない中尉なんかよりは俺のが見込みありますよ」

「大佐が困るだろう、お前あれ逆効果だぞ」

「いや、今に俺のものっス」

「撃たれたいのか?」

「いや、すんません。でも大佐は譲りません」

「あのなあ…」

口で言ってはもう無駄だと悟った私が銃を取り出したそのとき、

「お前ら!なにやってる!資料はどうした!」

「「大佐!!」」

張本人が来てしまった。

「もういい、自分で探す」

私たちの様子を見てあきれたように自分で資料を探し始めてしまった。



「ねえっ大佐は俺と中尉どっちが好きっすか?」

真剣に資料を探す大佐にハボックがそう問いかけるものだから呆れた。
こいつはアホだな。

「男なんか興味はない」

大佐はハボックを見もしないで答えていた。

「えーー!」

ハボックの声が資料室中を響き渡った。

「そんなこと言って、大佐なんか選り取りみどりじゃないっスか!男の一人や二人…」

「ふん、汚らわしい。やはり男は低俗だな。異性を求めるなんぞ動物のすることだぞ、ハボック」

「では、大佐は男を好きになったことはないのですか?」

たまらず口を挟むと、

「いや、その、恋はあるが…」

「えっ誰誰?誰ッスか?」

「う、うるさい!仕事しろ!馬鹿者!」

大佐は真っ赤で、私はその"すきなやつ"を撃ち殺したい気持ちでいっぱいになった。

「え、もしやですが、…大佐って処女じゃないスよね」

「!!」

とうとう耳まで真っ赤になった大佐は

「っうるさい!焼くぞ!レディーに聞くか!?普通!」

と怒鳴りながら目当ての資料をもって資料室を逃げるように出ていった。


残された私とハボックはお互いに顔を見合わせた。
大佐処女争奪戦の開幕だった。



………………………

ロイ♀はお堅くて潔癖で男なんか興味なくてリザ♂に純粋に恋してたらいいな
アイ♂はロイ♀に貪欲で一直線で半端じゃない独占欲を持ってるといいなあああ
三十路でSJって…!ごめんねロイ♀


需要があれば続き書きます笑




[次▲] | [前▼]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -