は何処だ




二重人格パロ














朝司令部に来てすぐに、自身がひた隠しにしていた熱を優秀な副官に見破られ、無理矢理医務室に連れていかれたロイは原因不明のこの熱とひたすら格闘していた。





「はあ、なんでいきなり熱なんか出るんだか、この忙しい時に…」



寝かされているベッドの上でブツブツ呟いていると、


「寝ててくださいよ、大佐」


カーテンを開けて副官のリザ・ホークアイ中尉が入ってきた。



「本当は物凄く辛いんでしょう?」


そう言ってロイの頭に手を置く。



するとロイはびくっと体を強張らせた。



見たこともないその姿に、リザは驚いて口を開こうとしたそのとき、






「近付くな……!」



ロイがリザの手を思い切り振り払って言った。



「頼む!……出てってくれ」


リザはロイのいきなりの変化に動揺し


「たっ大佐!どうしたんですか?」


とますますロイと距離を縮めた。











ドクン、ドクン、






なんだこれ体がおかしい。


自分が自分じゃないみたいだ。











そう思った瞬間、ロイは真っ暗な空間に立っていた




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