じゃあ、反射的に寝言で口説き文句を言っただけ……







なんだか馬鹿らしくなってしまった。


「さいってーですね。中佐」


ちょっとでも期待した私が馬鹿だったと思い、リザは
椅子から立ち上がった。




また司令部に戻らなくては。仕事が少し残っている。





ふと、中佐を見ると、伏せられた黒い睫毛が長くて
鼻がつまっているため息苦しいのか、少し開いた口がなんとも愛らしい。












「私も貴方が本命です」







気がつくと、そっと開けられた口に口付けをしていた。











「ん」

と寝苦しそうなロイの声で我に返ったリザは


「わっ私、何を!中佐、いや、寝てるわね…あの!失礼します!!」





顔を真っ赤にして走ってロイの家を後にした。













むくり。











一方、寝ていたはずのロイはおもむろに起き上がり、顔を真っ赤にしたまま、先ほど起こった出来事の意味をぼーっとする頭で何度も何度も繰り返し考えていた。



















…………………………


実は増田が起きてるというありがちなオチ
お前ら青春だな!キラッ

中佐少尉なのはここまで青春な増田さんが三十路というのに違和感を覚えたから。
感想など拍手に送ってくださったら、元気が膨れ上がりそうだ!と感想の催促をしてみる。




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