言葉よりもっとギュッとしてダーリン!
「愛してる」
男は簡単に言ってみせる。
「君は?私を愛しているかい?」
「……ん、ん」
女が答えようとする気配は全くない。
延々と続くセックスに嫌気がさしてきたころだろう。
「あ、あああっあ」
「…っは」
本日、何度目かになる絶頂の後、ぐったりとした女の、所々焼けただれた刺青が彫られている背中をなぞりながら、
「リザのばかっ」
男は不満そうな声を出した。
「愛してる、なんてそう簡単に言うものじゃないですよ」
リザと呼ばれた女は背中をなでまわす手をうっとおしそうに払い除けてから言った。
「言葉で言わなきゃ伝わんないじゃないか」
頬を膨らませて男が抗議すると、間髪を入れず、
「伝わってますよ。」
と女が言った。
「私は伝わってない」
「拗ねないでくださいよ、いつまでも子供ですね。」
「拗ねてない」
どうみても拗ねている男を、やれやれといった表情だが優しい顔で見つめる女は
「愛してるなんて言葉じゃ表せませんね。私たちに、そんな言葉必要なんですか?」
男が、信じられないようなものを見るように目を見開く。
「私は愛の言葉より貴方に側にいて欲しいんです。」
珍しい女の言葉に、男は満面の笑みを見せると、
「いつまでも、側にいると誓います。」
と滅多に使わない敬語で返した。
なんだか笑えてきて、
「ばっかみたいですね私たち。裸で、かっこつけたりして」
くすくす笑う女に続くように男が笑い出し、
2人の笑い声で夜は更けていくのであった。
しあわせ、愛、してる
どうかこんな日々が
いつまでも続くように
…………………………
んー
裏かこう!と張り切って書き始めたのに表な上に特大いちごパフェ並みにあっまーくなってしまった。キモい
特にリザがリザじゃない!ロイは割りとこのまんまなイメージ。
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