00,プロローグ


「頼むよシズちゃん。」
「...。」
「俺のナイフが君の腹に刺さってるんだからさ、
ちょっとは痛がってくれないかな?」
「...。」
「それにさ、俺、シズちゃんの内臓えぐるつもりで勢いよくついたのに
どうして5ミリくらしか刺さってないのかな。
どういう腹筋してるわけ?」
「...。」
「今、君が片手でぶら下げてるその看板、何キロあるのか知ってる?
お互い大人なんだからさ、
常識の範囲内で行動しようよ...ね?」
「......常識的に言えばよォー、
これで殴りゃ手前は死ぬよな?
―――だから、死ね。」





(そろそろ逃げないとやばいかも。
っていうか顔近いなァ...一応女だから意識しちゃうんだけど。
まぁシズちゃんはそんなこと気にしてないか。
女だって知らないだろうし、殺気ぱないし。)



(何が勢いよくだ。
たいした力も入れてねェで、なめてんのかこいつ。
殺殺殺殺殴殺潰殺蹴...............)





(そろそろ逃げよう。
さ、臨也、頑張るぞ)






「待ちやがれいざやぁぁあ――――――――――――!!!」










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