自分は人より体温が低いらしい…
らしいと言うのは俺はそうは思っていないが周りの奴らが言うからだ

俺は冬になると朝起きられなくなる…しかし、誰だって寒さで多少起きづらくなると思うのだこれは八と雷蔵も言っていたから確かだと思う

だから、委員会中に急に眠気に襲われたり意識が飛ぶことだって皆あることだと思っている

その日も委員会活動で火薬庫の掃除をしていた…はずだった

暗闇のなか寒さで体が震える
硬直した体は指一本動かすことはできず重い

俺はどうしたのだろう…意識だけはが覚醒しており自分の状況を把握することができないのだ

ふと自分の手が暖かいものに包まれたことに気が付いた

その熱は右手から自分のからだ全体へと移ってゆき少しずつ体の自由が戻ってくる

目を開けると勘ちゃんがいた

「あ…兵助大丈夫か??」
「勘…ちゃん、なんで?」
「兵助が倒れたって聞いたからさ、俺体温高いし良い湯タンポになるかと思って」
「…確かに暖かいな」

勘ちゃんの手を握ったまま頬を寄せると勘ちゃんの顔が赤面したのがわかった

「ちょっ…兵助!!なっ///何してるんだよ」
「あ…暖かくなった」
「うるさい////」
「湯タンポなら黙って暖めてくれなきゃな」
「うっ…///」
「なんだ??勘ちゃんは嘘つきだっのか??」
「違っ…でも…うぅ〜、もぅ好きにしやがれ!!」
「じゃぁ、遠慮なく♪」

ギュッと抱き締めた勘ちゃんは暖かかった
こんな湯タンポがあるなら低体温を認めてもいい気がした



俺だけの湯たんぽv






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