もうすぐ除夜の鐘が鳴り年が変わる。
大川学園保健委員鶴町伏木蔵は絶賛不運に巻き込まれていた

というのも、保健委員会で初詣に行こうとゆう話になったのだが如何せん年末…一年の運を殆ど使い果たした保健委員会がまっすぐ神社までたどり着くはずも無かったのだ

「学園から20分の神社をめざしてかれこれ一時間…」
「ごめんね左近、僕が忘れ物して戻ったりしたから…」
「伊作先輩のせいじゃないですよ、現にみんな一回づつは何故か蓋の開いたマンホールにはまってますし」
「マンホールだけじゃなく何故か通り抜け禁止になってたりしますもんね」
「なかなか近づけない不思議…スッゴクスリルぅぅ♪」

そぅ、一時間前に学園を出発した一行だったが伊作の忘れ物を取りに戻ったり、何故か蓋の開いたマンホールにひとり一度は落ちるという不運を発揮、終いには年末の路上工事で回り道をするはめになったのである

「あ!!伊作先輩見えてきましたよ♪」

学園を出発して一時間半、漸く神社の鳥居が見えてくる

「うわぁ、さすがに並んでますね…あ、不思議に乱太郎もあっちこっち行ったら迷子になるから近くにいt」

と言ったそばから人の波が数馬を連れ去って行った

「数馬先輩が迷子とかスッゴクスリルー♪」
「ちょっ…伏木蔵、そんな場合じゃないから!!伊作先輩!!左近先輩ってあれ??二人は??」

振り返ると二人の姿はなく乱太郎と伏木蔵のみだった

「どーする伏木蔵??」
「取り敢えず、初詣を楽しんでからでいいんじゃないかな?まずはあっちのりんご飴を買おっか!!」
「え、伏木蔵!?」

屋台に向かって走る伏木蔵を追っていく
伏木蔵の元へ行くと手には二つのりんご飴


「ちょっと、お金も無いのにどーやって買ったのさ」
「ん??親切なおじさんが買ってくれた♪」
「親切なおじさん…?ってもしかして」
「ヤッホー!!親切なおじさんだよ♪」

そこには黒ずくめの大男、言わずとも知れた雑渡昆奈門が立っていた

「あ!伊作先輩も!!」
「あぁ、向こうで人に流されてるのを拾った」
「拾ったって…」
「他の子達もそろそろ…」
「「組頭!!」」

声のした方を見ると
高坂は左近を
山本は数馬を連れてこちらへ向かっていた

「何はともあれみんな集まれてよかったです!!」

ゴーン♪

「あ!!鐘が鳴りましたね」
「今年もなんというか…大変な一年でしたね」
「でも、楽しい一年だったね」
「来年はどんな年になりますかね??」

「何はともあれ、明けましておめでとうございます♪今年もスリルな一年になりますように!!」


そうだ!!初詣に行こう
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -