「土井半助!!此処であったが百年目、いざ尋常に勝負」

頭上高く登った日を見るかぎりまだ忍びが勝負を仕掛けるのには早すぎる時間だ
「あぁ、君はえっと…確か一年ろ組の鶴町をストーキングしているくせ者の部下!!!」
「長い!!そして組頭は確かにストーカーだが、そこに一括りにしないでください」
「…組頭の事は認めるのか、っというか君だって学園まで来てある意味ストーK」
土井は只ならぬ気配に口を閉ざす
「……僕はストーカーなんかじゃない」
いつの間にかたこ壷(きっと綾部が掘ったのであろう)に入り¨の¨の字をかいている
「すまない…そういうつもりじゃ無かったんだ(うーん…何故か意地悪したくなるんだよな)」
毎度懲りずに勝負を挑んでくるこの年下の青年がなんだか可愛いらしく思える自分の思考を疑うしかし、口や態度では邪険にしながらも心のどこかで彼が現れるのを待っているのも事実だ

「えっと…ほんとにすまないと思ってる、ショセンソンナモン君」
「モロイズミです!!!!何ですか悪意のある行為にしか取れません、終いには泣きますよ」
瞳に涙を浮かべる尊奈門
「すっすまない!しょS……尊君!」
「!!?…尊君??何ですかそのどこぞのスーパーサ●ヤ人みたいな呼び方は!?」
「え??嫌だったか?親しみやすいと思ったんだが」
「何を言ってるんだ!!!お前と私は敵なんだぞ!!親しみなんて」


「私は敵とかではなく君と肩を並べたいと思ってるんだが?」
「なっっ///」
尊奈門の両頬を包み真剣な眼差しを向ける土井
「ちょっ…まっ、あの///」



「なーんてね」
「…へ??」
パッと手を離しニッコリ笑う土井
「この程度で騙されてるようじゃまだまだだね」
「なっ…////覚えてろぉぉ」
赤面して目をウルウルさせた尊奈門は捨て台詞と共に学園を後にした

「その気になれば何時でも手にいれられそうだな」
と土井が呟いた事を知る人はいない




ライバルとストーカーは紙一重


(真剣な目にドキッとしたのは気のせいだ///)
(あのウルウルした目はヤバかったな///)







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