森からぽつんと突き出していたあの時計塔を目指して、私は森の中に踏み入った。
薄暗く、陰鬱な木々が囲う場所。
良くわからない鳥の声が聞こえる。
カエレという警告か、歓迎する言葉なのか。
生憎と私は鳥語など理解できない。
ここから先、一体何があるのかわからない。
しかし、自分で進むかを決めるのだから、例え期待外れな物が出迎えてくれようと、相合わないモノと出会おうと、自分の責に違いない。
私はぱきり、と枝を踏み折った。
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