声1
2011/04/26 05:34

レン×異国の少女リン
小学生くらい。


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僕が会ったのは僕と同じくらいの、おそらく異国の少女。金髪碧眼で頭に大きなリボンを付けていた。その子の瞳からは今にも涙が溢れそうで。地面に座り込んでいた。目線を下にすると、少々の膝からうっすらと血が滲んでいて、きっと転んでしまったのだと思った。
反射的に僕はその子のもとに走った。

「どうしたの?大丈夫?」

僕の問い掛けに対して、その子が話したのは聞いたことのない言葉。言語。瞬間的にこの子はこの国の言葉が分からないんだと思った。
でも僕は1つの言語しか話せない。同じ国以外と話したことがない僕はパニック状態で、どうしたらいいか分からなかった。その子の涙を止めたくて優しく頭を撫でた。まるで赤子をあやすように。








続きます






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