ひっそりと



入学式当日、私はおやすみしました。仮病を使うのはしのびなかったですが仕方ないんです。休まなければ私が新入生代表、絶対に嫌です。そんなことをしたら目立つ上に、無駄に知られてしまいます。フラグが立つ可能性のあることはことごとく拒絶せねばなりません。私は隠れオタだったので夢小説という存在はもちろん熟知してます。何があっても、逆ハー主にも嫌われ主にもなんにもなりません。モブです、モブ。これが今の私の目標です。そして本日は入学式の次の日です。そのためきっと昨日は跡部景吾が目立っていた筈。そして既に人気が出ている筈。すなわち、私もゆるりとミーハー女に紛れ込むべきです。傍観夢というのも私は読んでましたが、傍観夢主になるようなヘマはしません決して。傍観夢主はなんだかんだで、キャラに関わらなければなりません。そんなことをしたら面倒なことこの上ないです。なので私はテニス部に興味ない、なんて見せずにテニス部に興味があるとします。そうすればテニス部は関わってなんて来ません。それが普通で当たり前なのですから。テニス部に興味のない人間が珍しいこの世界では、興味のない人間と言う異端にはなりません。
適当に、そうですね…跡部景吾あたりのファンにしておきましょうか。
そして今書いているのは希望の部活動の名前です。この氷帝学園中等部は基本的にエスカレーター式なので2日目にして部活動を決めます。さて、私はそこら辺の普通の女の子のようなことを書かなくてはなりませんね。朝いきなりこんなこと書きたくはありませんが…。


「男子テニス部のマネージャー、っと」


これで完璧です。
フラグなんて絶対に立てません、壊してやります。



 


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