「ひめ、覚悟!火遁・豪火球の術!」

「ばっ、ちょ!」

「…ちっ、外したか」

「イタチ何するの!」

「……術が滑った」

「手が滑ったみたく言うな」


何なんだイタチのやつ。最近やたらと睨んできた…のは、まぁサスケくんのことからだと思うけど。今日はいきなり現れて攻撃してきた。ほんとなんなのイタチ。私のあの時のときめき…無駄にした初恋を返せ。


「いいか、ひめ…オレはお前が義妹なんて認めない。サスケはやらん」

「…なんで今更?」

「おまえの心境が変わったからだ」

「っ……、」

「何年おまえと居ると思ってる。おまえの心境くらい見抜ける…親友だからな」

「イタチ…」

「だがサスケはやらん」

「感動を返せシスコン」

「黙れショタコン」


バチバチと花火が散りそうな位に私とイタチが睨み合う。異様な雰囲気が囲い完全に近寄りがたい。と言っても周りに人は居ないけども。


「…何してんだ」

「サスケ!」「サスケくん!」

「もう術が解けたのか」

「当たり前だ」

「…は?ちょ、イタチ!あんた弟になにしてるの!」

「そうしなければひめ…お前の所へサスケが行くからな」

「えっ?」

「…ひめさん、オレ上忍になりました」

「ほ、ほんとサスケくん?わぁ…おめでとう!」

「ありがとうございます…あの、」

「サスケ、その先は言わせんぞ」

「兄貴には関係ねぇだろ」

「ある」

「ない」


何故か今度はサスケくんとイタチが睨み合う。なんなんだろうか…この状況。シスコンのイタチがサスケくんを睨む…うわなにこれ。


「ナンセンス」

「ひめ紛らわしいからやめろ」

「兄貴みたいなこと言わないで下さい」

「……ごめん」


何故私が怒られたの。いやもう本当にナンセンスだよ。誰か助けて欲しいな…カカシさんでいいや、カカシさん来てくれないかな。この二人どうにかして。


「っひめさん!」

「は、はい!?」

「オレ上忍になりました!もうアンタと対等です!今ならもうひめさんのこと守れます!だから…だから、呼び捨てにしてもいいですか!?」

「はっ…?」

「ダメですか…?」

「あ、ううん。いいけど…」

「ありがとうございます…!あの、それから…敬語も外して良いですか?」

「ああ、うん…」


何故か拍子抜けした。サスケくんの一人前って私と対等ってことだったのか。それにしても…敬語抜きと呼び捨てとは。サスケくんはそういうの気にしてたのかな。自分が年下ってこととか。ふとサスケくんを見たら真っ赤になって私を見てきた。


「……ひめ、」

「っ…!か、かか…!」

「「か?」」

「かわいいなもうサスケくん!何なのこの子!ほんとにイタチの弟!?」

「か、かわいいって…言うな」

「ひめ今オレのこと馬鹿にしたのか?」

「うん」

「今が万華鏡写輪眼の使い所か」


ぶつくさ言ってるイタチに照れてるサスケくん。未だにナンセンスな状況は変わらず。さてさてこれからどうしようかな…この状況収集するためには…うん、カカシさん呼んでこよう。一番手っ取り早いわ。さあ行こう。


(ひめさ…いや、ひめ何処へ行くんだ?)(え?カカシさんを呼びに…)(ダメだ逃げるな天照を食らえ)(いやだよ)(か、カカシのとこになんて行くな!)(さ、サスケくん…!)(天照っ!)


end――――――――――――――――――――――――

なんだこれ!
無駄に長いし甘くない!そして終わらなかった…!
次で終わりくらい…ですかね?



20111126


 


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