「…ひめ、さん」
「どうしたの?サスケくん」
「オレ…これから上忍になるために修行しようと思うんです」
「…サスケくんなら、そのままでもなれそうだけどね。その修行を手伝って欲しいの?」
「いえ…その、ひめさん。オレが上忍になったら…」
「うん?」
「オレのこと、一人前の男として見てくれますか?」
少し不安げに、微かに頬を赤らめ私に問いかけるサスケくん。相も変わらずかわいい子だなぁ…と思い目を細める。するとサスケくんはムッと顔をしかめた。
「どうしたの?」
「…今"かわいい"とか思ったでしょう」
「ふふ、バレた?」
「オレはひめさんのことなら何でもわかります。ずっとずっと…この10年間アンタのことだけ見てきたんですから」
「……知ってる?サスケくん」
「何をですか…?」
「"初恋は実らない"んだよ」
一瞬目を見開いて直ぐに眉間に皺を寄せて顔を歪ませる。不機嫌そうな顔で私を凄む。こわくないよ、サスケくん。むしろ本当にかわいいわ。サスケくんは頭が良いから私の言った意味を理解している。サスケくんの私への気持ちなんて直ぐわかったけど私にとってサスケくんは親友のイタチの弟。私にとってもかわいい弟のような存在。そこに甘い感情なんてないの。サスケくんだって気付いてるくせに。
「アンタはそうやってはっきりオレに拒絶の言葉を告げないですよね。その限りはオレはひめさん…アンタを諦めたりしませんよ」
「サスケくん、私はね。君のことを弟のようにしか見れないよ。どれだけ強くなっても、どれだけかっこよくなっても」
「…んなこと、わかんねぇよ」
「わかる。だからサスケくん、やめよう?私もいやなの、サスケくんとは違うけど君が大好きだから…」
「10年だ。10年…ずっとずっとアンタだけ見てたんだ。そう簡単に諦めたりできねぇ…当たり前だろ」
「…サスケくん」
「ちゃんとオレに惚れさせる。これだけは…譲れないですよ、ひめさん」
ふっと自信満々な笑みを浮かべる。顔がいいんだからやめて欲しいんだよね、私…初恋はイタチだったんだから。変に胸に来る感覚を必死に必死に否定して。だけど、写輪眼は凄いから…きっと私の一瞬の表情を見れたんだと思う。
「…ま、頑張ってねサスケくん」
「いわれなくても」
初恋が実らないのは幼すぎて恋を知らなすぎるから。多分ずっと長い間私を想ってくれているサスケくんにはこの言葉は通用しない。…年下好きって言われそう。あと、我が親友イタチに睨まれそうだな。というより命の危険にさらされそう。………近いうちに。
((イタチ怖いイタチ怖い…あいつ私に容赦ないからなぁ))((兄貴には絶対に渡さねぇ…))
end――――――――――――――――――――――――
サスケェは年上が似合うと思うよ!そこに兄貴が関わればいいと思うよ!イタチ万歳!イタチはブラコンであればいいよ!
原作無視です。イタチ里抜けしてないです←
サスケももちろん里抜けしてないです!(笑)
20111124