うわぁ何なのだろうかこの死亡フラグは。いい加減に泣きたくなっちゃうよ私。困ったなぁ…どうしようか。絶対に逃げられない。絶対勝てない死亡フラグ。最近狙われてばっかりだなぁ…イタチ思い出した。あ、イタチに返してない本がある。まだイタチ懲らしめてないし、勝ってないし、恩もある。サスケくんは…まぁ色々ある。伝えたいことがたくさん。サスケくんサスケくんサスケくん。最後に会いたかったよ…二人とも。
「…退くわよ、カブト」
「ですが、大蛇丸様…」
「あなたも気付いてるんでしょう?この子を捕らえたらこの子は死ぬわ」
「…気付いてたんですか」
「当たり前でしょう?人質に死なれたら困るし…それに惜しいわ」
「…惜しい?」
「えぇ、あなたを私の物にするのも一興よ」
「……見逃しついでにこの先輩方もいただけます?」
「良いわよ、どうせ何も知らないもの」
「ありがとうございます…」
助かった…!大蛇丸さんが意外にいい人だった。と言う訳じゃなくて、普通に私ターゲットになりましたね。うん、死亡フラグ再び。大蛇丸さん怖い。本当に怖い。大蛇丸さんニヤニヤしながら…カブトさんは私を睨みながら去って行った。暫くの間は感知に力を入れていたけど本当に去ったらしい。逆に怖いけれどとりあえず木の葉に帰らなきゃいけない。この先輩方引き連れて。暫くは絶対に目を覚まさない先輩方を担いで木の葉に向かう。…怪我治してから二人に会わないと。痛みを堪えながら一直線に木の葉へと向かう。暫く無我夢中で進んで行きようやく木の葉の門が見えた。あれは…。
「コテツさん!イヅモさん!」
「っひめか!?お前どうしたんだその怪我…!」
「チャクラの消耗も激しい…早く治療を…!」
「そんなの後でいいです!それよりこの人達を…!大蛇丸の手の者です!」
「「なっ…!」」
「私はこの事を綱手様に報告して来ます!」
「わかったこいつ等は俺達が尋問部隊に引き渡しておく」
「一人で行けるか…?」
「はい大丈夫です、ありがとうございますっ」
先輩方を引き渡してすぐに綱手様の元へと向かう。途中でいろんな人に驚かれるがそんなこと気にしてられない。シズネさんを見つけて共に綱手様の元へ向かう。
「綱手様!」
「なんだ騒々しい!」
「申し訳ありません。任務は無事終了致しました…が、私以外の上忍二人は大蛇丸の手の者でした」
「な、大蛇丸…だと…?」
「はい。上忍二人は連れて戻りましたが、薬師丸カブトと戦闘ののち大蛇丸が現れ共に去りました。目的は私を拘束し人質としてうちはイタチ、うちはサスケを手に入れることでした」
「…器、か。くそっ!」
「上忍二人は既に引き渡しております」
「…そうか、すまなかったな。直ぐに治療をしよう」
「いえ大丈夫です。綱手様もシズネさんもこれから仕事がおありでしょうから…自分でなんとかします」
「お前そんなフラフラで何を…」
「綱手様はこのことの対応を急いで下さい。私は…彼等兄弟に何かあるのが嫌です。お願いします…」
「…わかった、行くぞシズネ!」
「は、はい!」
「失礼致します」
そのまま静かな私がよく行く池の畔に佇む。この傷どうやって治そうか…。誰かにやってもらう訳にもいかないし、自分でするしかない。チャクラがもつか不安だけど…。
「痛っ…!治療しにくいなぁ…」
「ひめさんっ!」「ひめ!」
「えっ?…サスケくん、イタチ…」
「ボロボロじゃないですか!何してんだアンタは!」
「…少し落ち着けサスケ」
「落ち着いていられるか!」
「いや、落ち着こうよサスケくん…」
「…詳しい話は火影から聞いた。人質にされそうになったんだろ…俺達のせいで」
「…サスケくんもイタチも悪くないよ。そういう風に捉えないで」
「……はぁ…ひめ俺は医療忍者を呼んでくる、待ってろ」
「イタチ…」
私を理解してるからか一つ溜め息をついて、ぽんと頭を軽く叩いて跳びだった。むすりとして不機嫌そうなサスケくんとボロボロの私。少しピリピリした雰囲気になる。
「…ひめ」
「ん?」
「忍辞めろ、よ…俺が護るから」
「…私は忍を辞めないよ。死ぬまで忍でいる」
「…俺は…」
「そして、死ぬまで好きだよ…サスケくん。君が私を護るなら、私は君を護る。それが私の理想の愛の形なの」
「っ!!ひめ…!」
ぎゅっと私を抱きしめるサスケくんに腕を回す。たくさんたくさん遠回りしてごめんなさい、ようやく君に応えられた。私サスケくんが好きだって気付けて良かった。いつの間にか私よりも大きくなった彼に身を預ける。
「愛してる、ひめ。結婚しよう…」
「……はい」
(やれやれ…本当にひめが義妹になったか。全く…世話のかかる弟と親友だな)(サスケくん…苦し…っ)(悪い…幸せ過ぎて、な)(ふふ、そうだね)
end――――――――――――――――――――――――
やっと終わった!
サスケェ長いよ!←サスケは悪くない
最終的にイタチがいいやつで終わった…イタチ夢も書くよ!
それにしてもこのサスケは絶対尻に敷かれるぜ(笑)
20111202