「あ、カカシさーん!」
「なに?またうちは兄弟?」
「今日は違います、カカシさんが見えたのでご挨拶を!」
「そう?なら良かった」
にこっと笑うカカシさん。この間の一件以降、イタチとサスケくんが喧嘩しそうになったらカカシさんを呼んでる。なんかこう…大人の男って感じで落ち着いてるから私も落ち着く。
「これから任務なんです。だから、まぁ…ちょっとだけ気分転換に散歩を」
「いやな任務なの?」
「いえ、いつもの日課です。…あ、サスケくんとイタチには任務って言ってないのでカカシさんからは言わないで下さいね。極秘だから伝わらないとは思うので」
「ひめちゃんも偉くなったねェ…うん、言わないよ。いってらっしゃい」
「…はい!いってきます!」
笑みを含めて頭を軽く撫でられる。なんか照れるな…お兄さんみたい。笑顔で返事をしてからそこを後にする。
今日の任務は上忍のみでのスリーマンセル。極秘で綱手様直々の任務。私は木の葉にお世話になった…親を無くした時、三代目火影様や里の人達に本当に良くして貰った。だから、この命は木の葉に還元する気持ちで任務を行う。そして木の葉に不易なことは決してさせない。私の命が危ぶまれても。
「…なんですか、先輩方。木の葉を裏切るおつもりで…?」
「ははっ、木の葉なんていいんだよ。俺達は大蛇丸様の為に在るんだからな」
「…大蛇丸さんの部下でしたか」
「ああ、お前もどうだ?大蛇丸様は偉大だ。今回はお前を捕らえるのが目的だからな…」
「私を?」
「ああ」
「…狙いは?」
「フン、うちは兄弟だ。お前は兄イタチの親友であり、弟サスケの想い人。これ以上の人質はいない!」
「へぇ…大蛇丸さんがあの二人を狙ってるなんて」
「写輪眼は貴重だからな。二人とも大蛇丸様のお気に入りだ」
「…ちっ、なら尚更捕らわれる訳にはいきませんね」
「ほぉ…上忍二人相手に何処まで足掻くか見物だな」
「…ふふ、足掻くのは先輩方ですよ」
「「なっ!」」
「べらべら喋ってくれるから直ぐに仕掛けれましたよ。先輩方私のことなめすぎです。私はイタチと同期…イタチと同じように昇格したんですよ?」
先輩方の鳩尾を殴り気絶させる。念のために眠り薬も射しておく。まったくお喋りな先輩だな。木の葉のことまでべらべら喋ったんじゃ…。
「私を見くびりすぎです」
「そんなつもりはないよ」
「!!…あなた、」
「こんにちは、くうふくひめさん。僕は薬師カブト…大蛇丸様の部下です」
「へぇ…礼儀正しいですね。確か医療忍術が得意だとか」
「あたりです。ああそれと、君をなめてなんていませんよ。本当は僕が揃ってから君を捕らえるつもりでしたので」
「それはそれは…光栄です」
さてどうしようか。医療忍術を彼が使うのなら近づくのも、触れられるのも危険極まりないから少し距離を開けて攻撃しなくてはいけない。とりあえず風遁で対抗しよう…多分きっとイタチと戦闘するよりはマシ。
「さて、拘束させてもらいますよ」
「……イタチもサスケくんも渡しません」
「…今のは何の印ですか?」
「……さあ?」
私のその言葉を合図に交戦を開始する。やはり強い…ここは土遁も使うべきか。一番大事なのはどう退くかだ。任務は終えているから里に帰ることに問題はない。けれど彼を倒さなければ退けれないし、先輩方も木の葉へ連行してイビキさんに渡さなければいけない。私がここで駄目になったら二人の優秀な忍を木の葉は失う。それは許されない。あの二人は優しいから私を助けようとしてくれる。それは、それたけは絶対に嫌だ!
「フフッ…随分長引いているわねェ…カブト」
「大蛇丸様…」
「!……ちっ」
これはヤバイな。肩で息をする私と薬師カブトを見据える冷眼。大蛇丸…か、この人が。まったくもう…どうしようか。なんかサスケくんに無性に会いたい。ちゃんと私も好きって伝えたかったなぁ…。
(……ひめ?)(どうしたサスケ)(いや…ひめに呼ばれた様な気が)(……そこまで惚れてるのか)(う、うるさい黙れよ兄貴!)
end――――――――――――――――――――――――
あれおかしいなサスケ全然出ないよ!カカシがでしゃばったよ!サスケ全然出ないよ!
無駄に長いしまた終わらなかった!どうしよう!←
ちょっとした連載みたいになってる!サスケェ!
ヒロインがとうとうサスケを好きと認めました!
次で終わらせたい\(^^)/
20111129