「桔梗さん、おはようございます」

「ハハン、おはようございますひめ様」


にこりと微笑みながら優しく綺麗な声色で私に挨拶したのは、白蘭様の妹君であるひめ様。白蘭様と同じ髪色でふわりとしたセミロングヘアに、白蘭様と同じ色だけれど微かにタレ目な瞳。白い美しい肌に、ぷくりと柔らかそうな桃色の唇。彼女の印象は誰もが美しいと、もしくは可憐と例えるであろう。神々しい白蘭様の妹君であるにふさわしい彼女も神々しい。白蘭様が神なら、ひめ様は女神であろう。


「あ、ザクロさんにブルーベルちゃんおはようございます」

「おう、ひめ様おはうよう」

「にゅー!ひめおっはよーう!」

「ふふ、ブルーベルちゃんは今日も可愛いですね」


ひめ様に挨拶され嬉しそうに返事をしながら、ひめ様に抱きつくブルーベル。それを優しく受け止め頭を撫でるひめ様。微笑ましい光景です。


「うー…」

「あら、デイジーくんおはうようございます」

「ひめさま、おはうようございます…」

「ひめチャン、みんなーおっはよー」

「「白蘭様、おはうようございます」」

「白蘭おっはよーう!」

「おはうようございます…」

「兄さん、おはうようございます」


ニコニコと現れた白蘭様。そのままひめ様の本へと赴き、ひめ様とブルーベルの髪を撫でる。するとブルーベルは白蘭様に抱き着く。ひめ様はそれを優しく見守る。


「ふふ、桔梗さんザクロさんにデイジーくん見てください。ブルーベルは本当に可愛いですね」

「ひめ様も可愛いぜ」


ザクロがそう返事をして、ひめ様の髪をくしゃりと撫でる。するとひめ様は微かな抵抗をしながら、恥ずかしさから頬を染める。


「ザクロ、君はひめ様に馴れ馴れし過ぎますよ」

「あー?バーローいいんだよ、なぁひめ様」

「へ?あ、はい…恥ずかしいですけど…」

「…よし、桔梗んとこにも行け」

「えっ?」


どんっとひめ様を私の方へ押す。するとひめ様はそのまま私にぶつかるので、痛くないように支える。


「ひめ様、大丈夫ですか?」

「あ、は、はい…!」

「ザクロ…」

「んなに睨むなよ」

「あ、桔梗さん!私全然大丈夫ですからっ!」

「…ですが、」

「本当に大丈夫ですよ!もう、ザクロさん!桔梗さんが気にしちゃうじゃないですか、こんなことしたら!」

「わりぃわりぃ」

「反省してませんね?もう…デイジーくん、ブルーベルちゃんの方へ行きましょう!」

「うん」


そのまま軽くザクロを睨んでデイジーの手を取りブルーベルの方へ。すると入れ替わる様に白蘭様がこちらへ来た。


「あんまりひめチャンいじめちゃダメだよ?」

「すみませんねぇ、つい」

「まあ気持ちは解るけどね。我が妹ながらひめチャンってホントカワイイし」

「そうッスね」

「だからさ、桔梗クン。あんまりひめチャンのことフリーにしとくと誰かに取られちゃうよー?」

「な、白蘭様!何をおっしゃって…!?」

「えー?桔梗クンってばひめチャンのこと好きでしょう?わかりやすいよね、桔梗クンって」

「そ、そのような事は…」

「桔梗クンならひめチャンを任せれるからさ応援してるよ?桔梗クン以外なら既に消してるし♪」

「白蘭様…」

「だから、頑張ってね桔梗クン」

「がんばれよ、バーロー」


白蘭様は心底楽しそうに、ザクロは髪をかきながら言う。確かに私はひめ様をお慕い申しあげていますが、ザクロにまでバレていたとは。複雑ですね。そう思いながら軽く頭を下げて、視線をひめ様の方へ向ける。ああ、愛しい…。


((桔梗クンってブルーベル達の時よりひめチャンを見る時の方が目が優しくて愛があるんだよねー♪))((わかりやす過ぎるぜバーロー))



――――――――――――――――――――――――


桔梗寄りな白蘭の妹ちゃんのお話!
実の妹ちゃんで、常に敬語で白蘭ちゃんとは真逆な子にしたいです!
ザクロがもはやお父さんポジション!
ブルーベルは妹、デイジーは弟!ただしデイジーは理解力のある子にしようかと(笑)
敵キャラとの絡みだけど愛されてて少しギャグな感じ!



20120102

 




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