テニス部レギュラーで勉強することになって辛い、エース切原赤也ッス。真田副部長がヤル気満々、それを見守る幸村部長と柳先輩がまじこわい。そんでなんと図書館がおやすみ、なので家に今日は誰も居ないという仁王先輩家で勉強中。つか、仁王先輩家でかすぎ!そんな訳で仁王先輩の部屋で勉強会だけど、仁王先輩部屋でかいな。なにこの部屋、俺の家のリビング並…もしくはそれ以上なんだけど。俺につく真田副部長、仁王先輩につく柳生先輩、幸村部長と柳先輩、それからジャッカル先輩と丸井先輩は各自…と言う感じ。丸井先輩はなんだかつまらなそうだ、お菓子がないからか?
そうしたらドドドドーッと凄い勢いで階段を駆け上がる音が聞こえる。仁王先輩の部屋は、二階の一番奥。


「雅治ぅぅうう!私に許可なくイケメンを独り占めするなんて…!」

「あ!ひめちゃん!」

「!!ブン太くぅぅん!相変わらずなんてかわいいの!My Angel!!」

「…うるさいぜよ」

「あ?」

「……うるさ「あぁ?」…すみません」

「解れば良いのよ」

「…はい」


この辺でぽかんとしていた俺は我を取り戻し、隣に居る真田副部長にあの綺麗な人が誰なのか聞いてみた。なんと、仁王先輩のお姉さんらしい。…似てるような、似てないような。しかし、どこの家も姉は強く弟は勝てないらしい。俺もそうだしな。仁王先輩のお姉さんは銀髪と言うよりは灰色の髪に、真っ黒な瞳をしていて誰が見ても美しいと言うような綺麗な人。やはりその容姿は色気があってスタイルも抜群…だけど、性格は仁王先輩とは違うらしい。


「お邪魔してます、ひめさん」

「いらっしゃい幸村くん!相変わらず綺麗で可愛いわね!柳くんも変わらず綺麗!ジャッカルくんも綺麗な頭!」

「頭って…」

「うむ、まあ仕方あるまい」

「真田くんも相変わらず可愛いわね!」

「……ありがとうございます」

「あらあら?その子は?」

「あ、お、オレ切原赤也っす!」

「ああ君が!初めまして、切原くん!雅治の姉のひめよ、よろしくね?」

「はいっす!」

「やだもう!この子もかわいいーっ!」

「やはりお元気ですね、ひめさん」

「柳生くん!いつも雅治がごめんね?私はお陰様で元気よ」

「なによりです」

「それにしてもお勉強会?偉いわね可愛いわね!うふふ!」

「姉貴…」

「途中で休憩は挟むでしょう?幸村くん」

「えぇ」

「じゃあその時リビングにおいでね?みんなが来てるって聞いてお菓子とか買ってきたから!」

「…いつもすみません」

「良いのよ柳くん、私がしたくてしてるんだもの」

「ひめちゃんひめちゃん!お菓子なに?」

「クッキーとマフィンと一応お煎餅と、あと愛しのブン太くんにはケーキたくさん買ってきたわ!」

「流石ひめちゃん大好きだぜぃ!!!」

「いやん!私も大好きよブン太くん!!!」


余程ケーキが嬉しいのか、仁王先輩のお姉さん…ひめさんに抱きつく丸井先輩。甘えるかの如く、顔は胸元。ちょっと羨ましい…。そして慣れた手付きで丸井先輩の頭を嬉しそうに撫でるひめさん。なんだろこの光景。柳先輩はノートに書き込み、真田副部長は何か言いたげ、そして仁王先輩は少し拗ねているようにも見える。他のメンバーは苦笑い。…あの部長すら敵わないなんて、ひめさんすげぇや。


(うふふ、ブン太くんかわいい)(ひめちゃんのがかわいいぜぃ!)(ありがとうブン太くん、それから雅治)(……なんじゃ)(夜ご飯何が食べたい?)(……カレー…)(じゃあ作るわね)(…おう)

((…あ、仁王先輩の頭も撫でた。仁王先輩って意外とシスコンなんだ…))


――――――――――――――――――――――――

ハイテンションでブン太を可愛がる仁王姉!
もちろん仁王も可愛いがりますとも!←
仁王がシスコン。そして弟のかわりの、ハイテンションなお姉ちゃん。

お姉ちゃんは高校二年生です!
もちろん仁王たちは中3!


20120119

 




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