あの日、あの瞬間に
ムカつく。
ムカつくムカつくムカつく
なんであんな奴と楽しそうに話してるわけ?
そりゃあ今日はなまえの誕生日だけどさ、明らかにあいつなまえに気があるじゃん
ネックレスなんてあげちゃってさ。なまえもなまえなんだ。誰にでも優しくするから勘違いしてそうやって近づく奴が現れるんだよ。そうゆうの追っ払うの結構面倒なんだよ。
「神威、帰ろう?」
「うん」
やっと話が終わった彼女の隣に並んで一緒に帰る
「ネックレス、貰ったの?」
「貰わなかったよ。」
「何で?」
「だって、彼氏じゃない男の子からそうゆうの貰うのは……ねえ?」
「ふーん。……ごめんね、なまえ」
「へっ?何が?」
「俺何もあげなくて」
「いいよいいよ」
「でも祝う気持ちはあるから」
「わかってるよ。神威から形あるものを貰う気はないもん」
そう言って俺に見せた彼女の笑顔はいつの間にか奴のものになっていた
あの日、あの瞬間に
殺しておけばよかった
今からでも遅くないかな