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突然はじまったディープキス。るいは舌を絡ませながら俺の髪に手を通す。その手が片方、俺のTシャツの中に忍び込んで、乳首まで伸びる。それと同時にTシャツは捲れ上がり、乳首と腹を露わにされたのはあっという間だった。
舌を解いたるいは、首筋に舌を這わせて俺を愛撫する。そうしながら、両手でシャツを捲り上げられ、あっという間に脱がされた。
ぴちゃぴちゃ音をさせながら、るいは次に俺の乳首をねっとり舐め始める。少しずつ襲ってくる快感に、俺は早くも股間がむずむずしてきてしまった。
俺の乳首を舐めているるいがチラリと俺に視線を向ける。そんなるいに恥ずかしい気持ちになるのはいつものことで、そうだ、俺だけがこんなになってるから、だから恥ずかしい気持ちになるんだ、と、俺は手持ち無沙汰な俺の手を、るいのズボンの中に突っ込んだ。
ピクンと身体が反応したるいが、俺の乳首から口を離す。
るいの股間にあるものを握り込んだ俺は、そのまま自分がるいにされたことあるように、ゆるゆるとゆっくり、扱き始める。
るいはどんな表情をするのだろうと、気になってジーと見ていても、るいは顔色を変えず、俺の乳首を再びねっとり舐め始めた。
しかしその息は少し荒く感じる。
「…るい?」
「…ん?」
「気持ち良くない?」
「気持ち良いよ。」
……ほんとかな?
顔色が変わらないるいに、俺は少し不満を抱く。
だんだん下へ下がってゆくるいからの愛撫に、俺の手は自然とるいのズボンから抜け出てしまった。
少し残念に思いながらも、しかしるいの愛撫がおへそあたりまで下がっていたので、俺はあ、やべえ、とそこでハッとする。
勢い良くパンツもズボンもるいに脱がされ、早くも全裸になってしまった俺は、恥ずかしさに我慢できず、るいの身体に抱きついた。
「全裸はやだ!!」
「大丈夫大丈夫、この前もほぼ全裸だったって。」
「るいが脱がすからだろ!!」
「はいはい、ごめんごめん。」
まるで子供をあやすように、るいは俺を抱っこする。頭を撫でられ、「ン、」と深く俺の唇に口付けた。
ゆっくりとそのまま俺の身体をベッドに寝かしたるいが、ディープキスをしながら俺の硬くなったアレを握り込む。
ゆるゆる扱かれ、気持ち良くなってくる。
「…んっ…ぁ…」
キスの合間に声が漏れる。
徐々に襲ってくる快楽を味わいながらも、俺だってるいの感じている顔が見たくて、もう一度るいのズボンに手を突っ込んだ。
「…ンっ」
今の声は俺じゃない。るいは一瞬だけだったが、キスをしながら声を漏らした。それにさっきまで柔らかかったものも、今はすっかり硬くなっている。
嬉しくなって、俺はゆるゆる扱き始めるが、相手はるいだと言うことを忘れてはいけない。
るいはキスするのを止めて、俺の首筋に舌を這わせた。
荒い呼吸のるいが、俺の首筋を舐めあげる。途中で肌を吸われて、一瞬ピリッと痛かった。
でもその痛みさえ、気持ち良く感じてしまう不思議。相変わらず俺のはゆるゆる扱かれていて、ダラダラと流れる我慢汁。
与えられる快楽に、るいのものを扱く手が止まってしまうが、俺は負けずに頑張った。
ゆっくりだが手を動かす。でも下着とズボンが邪魔をして、うまくるいのものが扱けない。
一度ズボンから手を抜き、俺もるいのズボンとパンツを下ろしてやろうと思ったが、俺の手がるいのズボンから抜けた瞬間、るいは下半身を俺の手から遠ざけた。
寝そべる俺の両足の間に座り、扱かれていた俺のあそこにるいが顔を近付けた。
あっ舐められる…!…と俺はこれから訪れる快楽を想像したら、それだけで息が荒くなる。
「はぁ…」と息を吐いたところで、俺は快楽が襲ってこないことに気付いた。
「ぁれ…?るい…?」
名を呼んで、視線をやれば、るいはニタリと笑っていた。
「もう気持ち良さそう。」
「ん…。きもちいい…」
「じゃあちょっとお預け。」
「え……?」
お預け……?
そう言ったるいは、ベッドから立ち上がった。なにやら引き出しからタオルと、え、なにあれ。なんかを取り出したるいは、再びベッドに戻ってくる。
全裸でポカンと口を開けて、バカ面をしていた俺に、るいはにっこり笑いかける。え…、なに…?
俺の足を持ち上げて、尻の下にタオルを敷いたるいが、もう一度俺の両足の間に座った。
え、なんなんだよ。
にっこりと笑っているるいが、なにやら液体のようなものが入った容器を手にしている。
「なにそれ。」
「ローション。」
「ローション…?え、なんでそんなん持ってんの?」
「会長がくれた。」
「会長が!?」
え、会長なにるいに与えてんの?てかローションって、え、えっちするときに使うやつじゃね?え?違う?
「優しくしてやれよ、だって。」
「えっちすんの!?」
「ん?…したい?」
「え、あ、いや、あの…」
待って?話が突然すぎて、あの、ちょっと待って?「ひゃっ!」
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