3 [ 100/188 ]

突然はじまったディープキス。るいは舌を絡ませながら俺の髪に手を通す。その手が片方、俺のTシャツの中に忍び込んで、乳首まで伸びる。それと同時にTシャツは捲れ上がり、乳首と腹を露わにされたのはあっという間だった。

舌を解いたるいは、首筋に舌を這わせて俺を愛撫する。そうしながら、両手でシャツを捲り上げられ、あっという間に脱がされた。

ぴちゃぴちゃ音をさせながら、るいは次に俺の乳首をねっとり舐め始める。少しずつ襲ってくる快感に、俺は早くも股間がむずむずしてきてしまった。

俺の乳首を舐めているるいがチラリと俺に視線を向ける。そんなるいに恥ずかしい気持ちになるのはいつものことで、そうだ、俺だけがこんなになってるから、だから恥ずかしい気持ちになるんだ、と、俺は手持ち無沙汰な俺の手を、るいのズボンの中に突っ込んだ。

ピクンと身体が反応したるいが、俺の乳首から口を離す。

るいの股間にあるものを握り込んだ俺は、そのまま自分がるいにされたことあるように、ゆるゆるとゆっくり、扱き始める。

るいはどんな表情をするのだろうと、気になってジーと見ていても、るいは顔色を変えず、俺の乳首を再びねっとり舐め始めた。

しかしその息は少し荒く感じる。


「…るい?」

「…ん?」

「気持ち良くない?」

「気持ち良いよ。」


……ほんとかな?

顔色が変わらないるいに、俺は少し不満を抱く。

だんだん下へ下がってゆくるいからの愛撫に、俺の手は自然とるいのズボンから抜け出てしまった。


少し残念に思いながらも、しかしるいの愛撫がおへそあたりまで下がっていたので、俺はあ、やべえ、とそこでハッとする。


勢い良くパンツもズボンもるいに脱がされ、早くも全裸になってしまった俺は、恥ずかしさに我慢できず、るいの身体に抱きついた。


「全裸はやだ!!」

「大丈夫大丈夫、この前もほぼ全裸だったって。」

「るいが脱がすからだろ!!」

「はいはい、ごめんごめん。」


まるで子供をあやすように、るいは俺を抱っこする。頭を撫でられ、「ン、」と深く俺の唇に口付けた。


ゆっくりとそのまま俺の身体をベッドに寝かしたるいが、ディープキスをしながら俺の硬くなったアレを握り込む。

ゆるゆる扱かれ、気持ち良くなってくる。


「…んっ…ぁ…」


キスの合間に声が漏れる。

徐々に襲ってくる快楽を味わいながらも、俺だってるいの感じている顔が見たくて、もう一度るいのズボンに手を突っ込んだ。


「…ンっ」


今の声は俺じゃない。るいは一瞬だけだったが、キスをしながら声を漏らした。それにさっきまで柔らかかったものも、今はすっかり硬くなっている。

嬉しくなって、俺はゆるゆる扱き始めるが、相手はるいだと言うことを忘れてはいけない。

るいはキスするのを止めて、俺の首筋に舌を這わせた。


荒い呼吸のるいが、俺の首筋を舐めあげる。途中で肌を吸われて、一瞬ピリッと痛かった。

でもその痛みさえ、気持ち良く感じてしまう不思議。相変わらず俺のはゆるゆる扱かれていて、ダラダラと流れる我慢汁。

与えられる快楽に、るいのものを扱く手が止まってしまうが、俺は負けずに頑張った。

ゆっくりだが手を動かす。でも下着とズボンが邪魔をして、うまくるいのものが扱けない。

一度ズボンから手を抜き、俺もるいのズボンとパンツを下ろしてやろうと思ったが、俺の手がるいのズボンから抜けた瞬間、るいは下半身を俺の手から遠ざけた。


寝そべる俺の両足の間に座り、扱かれていた俺のあそこにるいが顔を近付けた。

あっ舐められる…!…と俺はこれから訪れる快楽を想像したら、それだけで息が荒くなる。


「はぁ…」と息を吐いたところで、俺は快楽が襲ってこないことに気付いた。


「ぁれ…?るい…?」


名を呼んで、視線をやれば、るいはニタリと笑っていた。


「もう気持ち良さそう。」

「ん…。きもちいい…」

「じゃあちょっとお預け。」

「え……?」


お預け……?


そう言ったるいは、ベッドから立ち上がった。なにやら引き出しからタオルと、え、なにあれ。なんかを取り出したるいは、再びベッドに戻ってくる。

全裸でポカンと口を開けて、バカ面をしていた俺に、るいはにっこり笑いかける。え…、なに…?


俺の足を持ち上げて、尻の下にタオルを敷いたるいが、もう一度俺の両足の間に座った。

え、なんなんだよ。

にっこりと笑っているるいが、なにやら液体のようなものが入った容器を手にしている。


「なにそれ。」

「ローション。」

「ローション…?え、なんでそんなん持ってんの?」

「会長がくれた。」

「会長が!?」


え、会長なにるいに与えてんの?てかローションって、え、えっちするときに使うやつじゃね?え?違う?


「優しくしてやれよ、だって。」

「えっちすんの!?」

「ん?…したい?」

「え、あ、いや、あの…」


待って?話が突然すぎて、あの、ちょっと待って?「ひゃっ!」


[*prev] [next#]

bookmarktop

- ナノ -