5 [ 86/188 ]
るいは俺の身体から口を離し、俺のパンツに手をかけ、一気にズラした。ぶるんと飛び出した俺のアレに、俺は一気に恥ずかしさが増し、ずらされたパンツを再び引き上げる。
「あっバカおまえ〜!」
「るいのエッチ。」
「ふふっ…エッチ!だって。航くんかわい。」
ニィッと笑って言われたもんだから、俺はイジワルなるいの頭をちょっとムッとしながらパシンと叩いた。
「はいはい、おいで。」
るいはまた俺の身体に手を伸ばして抱き寄せて、少し開いた距離を縮める。またパンツの中に手を入れたるいは、クチュクチュ、と俺のをイジってきた。
「…ハァ。るぃ、キモチィ…。」
ゆっくりとるいの手でイジられるから、俺はジワジワと襲ってくる快楽にそんな感想が漏れる。背中に腕を回してくれたから、俺はそのるいの腕にだらりと身体を預けた。
「ン、…ぁっ…ふぅ、」
クチュクチュとゆっくり下をイジられながら、るいは俺の唇に口付けてきて、気持ち良すぎてふわり、ふわりと浮ついた気分になっていると、知らぬ間にパンツがまたずらされていた。
が、まあいいやと下にずれたパンツを気にしないことにして、るいの触れてくる唇に夢中になっていると、るいはいつの間にかパンツを俺の膝あたりにまで下げていた。
チュッ、チュッ、と俺の唇、首筋、乳首、とまた順番に上から下へ俺の身体に舌を這わせていくるいだが、その間ずっと俺のをゆるゆる扱くのを止めないるいは、俺のおへそあたりまで舌を這わせたところで俺のソレから手を離した。
え、やめちゃうの?と思っていると、それも束の間。るいは舌を出してテロ、と俺の我慢汁で濡れたソレに舌を這わせてきたから、俺は咄嗟にるいの頭を押し返した。
「ダメだろ…!!それは…っ!!」
「…なんで?」
「なんでって…!!嫌だから!」
「ふうん?」
…っておい!!
るいは俺の内腿に両手を置いて俺の股を開かせる。
「あっ!だからダメだって!!」
そう言ってんのに、るいは俺のソレを口に含み、ちゅぅちゅぅと吸い始めてしまった。
「アアッ…!ダメだって…!でっ出るっ!出るからっ!!」
生まれてはじめてされてしまったそんな行為に、俺は快楽を前にして危機感に支配された。
出すわけにはいかないのに、このままではどう考えてもイっちゃいそうで、でもやっぱりるいの口の中に吐き出すわけにはいかず、「うっ…!ふうっ…!」とその襲ってくる快感にイっちゃいそうなのを必死で我慢していると、るいは一度ソレから口を離してくれた。
しかしホッとしている暇はなく、るいの口元からいっぱい溢れ出た液体が、俺のモノの上にタラリと溢れる。その液体を馴染ませるようにヌルヌルと俺のを扱き始めたるいは、扱きながら裏筋を根元からねっとり舐め上げて、そしてまた「あむっ」とソレを口に含んでしまった。
「あぁッ…!も…っ、むりだって…!お願いだから…!離せって…!ァアッ…!」
るいは口内でチョロチョロと舌を動かして、俺のを確実に攻めている。ジュルっ、とるいが音を立てながら俺のを舐め上げたとき、俺はさすがにもう限界で、「ァア…ん!!むり!!!!!」と声を上げながら、るいの口内に我慢していたのを吐き出した。
「ハァっ、バカっ、るいのバカ、」と若干涙目になりながら俺は床に背をついてぐったりする。もうダメ、動きたくない、るいの顔見れない、ああもうだめ、むり、しぬ。
目の上に腕を置いて「ハァ、ハァ、」と呼吸を整えてるあいだに、ちょっと出そうになった涙を引っ込ませる。
俺はまだぜえはあしてるのに、るいはタラリと俺のモノに恐らく俺が吐き出した精液を口から垂らしてきて、またヌルヌルと扱き始めたから、勘弁してくれと思った。
「うううっるいしね!!!」
「もうちょっとだけ。」
「なにがもうちょっとだよ、もう出ねえんだよ!」
「まだ全然だろ?嘘ついちゃダメだって。」
「嘘じゃねえええ!!!」
なんなのこの人!!
もうやだむり!!!「アッ!!!」
「ああっ!も、ほんとむりなんだって!!アアッイク!出るっ!!」
ヌルヌル手を動かしていたるいは、グチュグチュグチュグチュと今日一番の速度で激しく上下に扱きあげてきたから、また「あぁっ!!」と我慢できずに喘ぎながら、2度目の射精をしてしまったのだった。
びゅっと飛び出た精液は、るいの胸元にべっちゃりかかり、俺はもうダメだ死にたいと思ったが、とてもいい笑顔のるいが「ほらまだ全然イけんじゃん」というものだから、やっぱり生きよう、そして殴ろう。と思いっきりるいの頭を殴りつけた。
「この人エロ魔人だ!!!」
俺は床に寝っ転がりながら、るいの肩を蹴りつけた。
「ん?なんだって?」
「アアッ!嘘だって!!!」
しかしるいが俺のグジュグジュに濡れたソレを握ってギュッと締め付けてくるから、俺は慌ててるいに謝って、身体を起こしてるいと距離を取った。
「あーあー、びっしょびしょだな。風呂入ろ。あ、一緒に入る?」
「入るかバカ!!!!!」
「あれー?いつも一緒に入りたそうにしてんじゃん。」
「してね…、ハッ…!」
…してたかもしんねえ!!!
俺はそこでハッとするが、いやいざ一緒に風呂入るとなると俺恥ずかしすぎてお風呂におぼれるんじゃねえかな。ってことで。
「るいとっとと入ってきて、俺もそのあと入るから。」
「はいはい。」とるいは俺の言葉に頷いて風呂場に消えてった。
数分後、るいに下着と部屋着を借りた俺も、ようやく風呂に入って気分スッキリ。お互い風呂に入ってスッキリしたところで、腹が減ったな、と夕飯を食べるために部屋を出る。
「つーか俺ばっかイってんのやなんだけど。なあ、るいがイってるとこ俺見たい。」
ふと思ったことを食堂へ向かいながら言うと、るいは「じゃあ航くん俺を気持ちよくしてくれる?」と耳元で囁いてきたから、あ、ダメだ。と思った。
残念ながら俺のテクニックでは、るいを気持ちよくさせられると思えない。返答に困っていると、背後から真っ赤な顔をした仁が、「お前ら…」とジトリとした目で睨みつけてきた。
「おー仁。お前も今から飯?」
「そうだよ!つーかお前ら、またヤってただろ!!!」
「は?」
「ヤってません!!!」
「ヤったんだろ!?正直に言えよ!」
「ヤってません!!!」
「そんな、明らかにヤったあとみたいなイチャイチャオーラ出されて、バレバレなんだよ!」
「ヤってません!!!」
「どっちでもいいだろ、うるせえよ。」
「アイタぁぁ!!ちょっと、なんで俺が怒られんの!?生徒会長矢田るい氏のヤったかヤってねえかは皆が気になってるところなんだよ!どっちでもいいわけねえんだよ!」
「ああうっぜ、じゃあヤったってことにしとけば。」
「ヤってません!!!!!」
17. ただご機嫌なだけです おわり
[*prev] [next#]