桐谷 寛人 [ 25/163 ]

晴くんの彼シャツに萌え萌えしてるところが見たいです!体格差萌です! より

◇ 登場人物
猫ちゃんに首輪:桐谷 寛人 / 倉持 晴


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「今日はお泊り合宿をするぞ!」

「ん?合宿?なんの?」

「俺と晴の愛を育む合宿。」

「あ、俺用事思い出したー」

「おいおい晴くんつれねえなあ!!!」


寛人の発言にわざとらしく寛人の部屋から出ようとすると、ガシッと手首を掴まれて引き止められた。

まあ本気で帰ろうとしていたわけじゃないけど、愛を育む合宿ってなんだよ、ってジトーとした目で寛人を見つめる。


「あ、そうそう晴用に猫柄マグカップを買っておいたぞ。」

「でかした寛人!!!!!」

「あと猫柄のバスタオルも晴用に買っておいたからお風呂入って来いよ。」

「でかした寛人!風呂入ってくる!!!」

「…よし。釣られたな。」


俺は猫ちゃん柄タオルを寛人に手渡され、ウキウキしながら寛人の部屋のお風呂を借りて身体を洗った。


「着替えここに置いとくなー。」


風呂の外から聞こえる声に、「うんー」と返事をしてから、ん?着替え?と暫し考える。


俺今着替えなんか寛人の部屋に持ってきてねえぞ、と思いながら風呂から出ると、どう見ても俺のじゃない大きめのサイズのシャツが置いてあった。


え、て言うか下は?


パンツはちゃんと俺のがあったから良かったけど、ズボンが無くなっている。

あるのは猫ちゃん柄のバスタオルと大きめのTシャツと俺のパンツ。


猫ちゃん柄タオルでひとまず身体を拭き、パンツをはいてシャツを広げるとやっぱり超デカイ。


「寛人ー!ちょっとなにこのシャツー!俺のはー!?」


でかい声で文句を言いながらもそのTシャツを着てみると、やっぱりサイズがデカすぎる。


「ちょっとこれデカイんだけど。あと俺のズボンは?」


仕方なしにTシャツとパンツ一丁の姿で寛人の元へ向かうと、寛人は「んー?」と振り返り、


「……おぉ、……イィな。」


口を手で押さえてぼそりとなにか呟いた。

ジーと俺を眺めているだけで寛人が動かないから、俺は寛人に一歩近付き、耳元で叫ぶ。


「おーれーのズーボーンー!!!」


するとその直後、寛人は俺の手首を掴んで引っ張られ、「うわっ!」と寛人の身体に倒れこんだ。


「可愛い、やべえ、晴可愛い。」


ぶつぶつ呟く寛人が、倒れこんだ俺の身体に両腕を回し、抱きしめてきたかと思えば、俺の首筋に鼻を押し付けてきて、すぐに身体を離された。


「……あーやっべ、ちょっとトイレ。」

「へ?………って俺のズボン早く!」


俺はトイレに行ってしまった寛人に向かって叫んだが、寛人は数分間トイレから出てこなかった。


結局ズボンをはかないまま、やたらと大きいサイズのシャツを着た状態で寛人が出てくるのを待っていた俺は、トイレから出てきた寛人をジトーと睨みつける。

すると寛人は、奇妙な叫び声を上げた。


「ッ、クァー!!!すまん晴!ズボンはいてくれ!!!」

「だからさっきからズボンズボンって言ってんだろっ!!!」


ジトーと寛人を睨みつけていたら、寛人に勢いよくズボンを投げつけられたから、俺はズボンをはいて約5分間くらい寛人に文句を言い続けた。


寛人はちょっと反省しているようだった。


おわり

萌え萌え?を表現できていたかは少々あやしいところですが、寛人が晴を見て悶えている感じのおはなしを書かせていただきました⊂( ˆoˆ )⊃

それでは!
投票ありがとうございましたー!



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