1話
気が付いたら知らない場所にいた。
え、何これ、こわっ
俺どこに来ちゃったんだ?
確か、山崩れに巻き込まれて死んだと思ったんだけど……俺の勘違い?
「いいや、勘違いではないぞ?」
『!だれだっ!?』
首をかしげてうーん……と頭を捻っていれば今いる場所に反響するように誰かの声が響いた。
慌ててその声がした方へと振り替えるとそこには。
「やほ☆」
物凄い輝いた真っ白い羽を生やした天使…………いや、あれはどう見繕っても羽の生えた天使の"コスプレ"をしたただのじーさんだ。
…が、ウインクしながら俺の数b離れた先に片手を上げ、立っていた。
「……………………」
『……………………』
長い長い沈黙が続く。
……あれ?これ俺が何か言った方がいいのっ?えーと、えーと……っ
『おじーさん、その天使のコスプレ超似合ってるよ!!!ぷっ』(グッ)
「コスプレじゃないわぃっ!!!あと笑っとるじゃないかいっ!」
『うぇっ!?」』
バレた!?ww
『……てか、コスプレじゃなかったの!?』
俺は本気でびっくりしてみせるとじーさんの姿を上から下へと何往復もして確かめた。
『…………………………………』
…………どーみてもただの天使のコスプレしたじーさんです、はい。
ハッ!
もしかして………
『変質しy「違うからのっ!?」えーっ?』
言葉の途中で遮られた俺は驚きながらもムスゥとじーさんの顔を見つめた。
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