「ねぇねぇレオくん、」
「はい、何でありますか?」
「僕、レオくんの事好きなんだ♪」
「は…はい!?///ご、ご冗談を…」
「冗談なんかじゃないよ?」
「…///」
「ま、正確に言うと…レオくんの中にいる、骸くんが好きなんだけど」
「?何を言ってるでありますか?」
「もう気付いてるから、出て来てよ」
「…さすがはミルフィオーレのボスですね、」
ズゥン…
「やっと会えたね、骸くん♪」
「バレては仕方ないですね…さぁ、勝負です」
「何言ってるの?闘わないよ?」
「はい?」
「言ったでしょ、骸くんが好きだって」
(何を言ってるんです? この男は…)
「骸くん、僕のモノになってよ」
「丁重にお断りします」
「何で?」
「僕は恭弥のモノだからです」
「恭弥?」
「はい」
「ボンゴレ最強の守護者、雲雀恭弥の事?」
「そうです」
「………」
「分かったでしょう?これでもう僕に遠慮する必要はありません」
「………」
「闘いましょう…、?!」
骸は白蘭に壁に押し付けられた。
「何するんです?放してください」
「やだ」
「?」
「骸くんは僕のモノだよ」
そう言って骸の首筋に紅い華を咲かせていく白蘭。
「な、何するんですか!やめてくださ…あッ!」
白蘭はシャツを捲り、乳首を甘噛みした。
「骸くん、気持ちよくなりたい?」
「なりたく…ありませんッ…!」
「素直じゃないね、身体は素直なのに」
「やめてください…」
白蘭は嫌がる骸を無理矢理犯した。
「恭…弥…助けてください…恭弥…」
骸が眠りにつくと、白蘭は骸の携帯を取り出し、雲雀恭弥に連絡した。
プルルルル…
「骸?どうしたの、任務中じゃないの?」
「君が雲雀恭弥?」
「あなた、誰…なんで骸の携帯持ってるの」
「僕は白蘭…骸くんは預かってるよ」
「!」
「骸くんはもう僕のモノだよ」
「…今すぐ行くから待ってなよ、骸に手出ししたら、許さないから」
プツ…
ツーツーツー…
「もう出しちゃったけどね♪」
――――…
ビービービー!
《侵入者、侵入者です!》
警報が鳴り響いた。
バァンッ!
「骸!」
「恭弥…」
ギュッ!
「大丈夫なの?どこも痛くない?」
「はい…」
その時、恭弥は骸の表情が暗い事に気付いた。
「どうしたの?」
「………」
「言ったでしょ?骸くんは僕のモノだよ、って」
「…あなた、まさか骸に…」
「正解♪そのまさかだよ」
「手、出したら許さないって言わなかった?」
「そんな事言ってた?」
「…かみ殺す!」
恭弥がトンファーを構えて、白蘭に飛び掛かろうとした時、
「恭弥!だめです!」
骸がそう言って抱き付いてきた。
「!骸…?」
「いくら恭弥でも、あの男が相手では…」
「僕が負けるって?」
「…はい」
「………」
「逃げてください」
「何言ってるの?逃げる訳ないでしょ」
「白蘭は、強すぎます…逃げてください!」
「骸くん、どいてよ…雲雀恭弥を始末したら、また遊んであげるから」
「ッ…骸、どいて」
「恭弥!」
「今度こそ、かみ殺す」
そう言って白蘭のほうに歩み寄ろうとしたが、白蘭の姿はなかった。
「!」
(どこに行った…?)
「こっちだよ」
後ろから白蘭の声がした。
後ろを振り返ると、骸の肩に手を置き、銃を向けている白蘭の姿があった。
「ッ!」
「バイバイ♪雲雀恭弥」
(撃たれる!)
「恭弥!」
ドンッ!
「!…骸?」
骸が僕に寄り掛かってきた。
「きょ…や…」
「骸!なんで…」
「骸くん…何でそいつをかばうの…」
白蘭は少し放心状態になっていた。
「恭弥…今のうちに、逃げて…くだ…さい、」
「君を置いてかい?」
「はい…」
「そんな事…できる訳ないでしょ」
恭弥は骸を抱え、その広場を出た。
「骸、絶対助けるから」
「恭弥…」
ボンゴレの本部に着くと、沢田綱吉が待っていた。
「雲雀さん、こっちです!」
骸はすぐにボンゴレの医療班に連れて行かれた。
「骸…」
5時間後、沢田綱吉がやって来て、
「弾は無事に摘出され、骸も無事だそうだ。」
と言った。
「そう…」
「そこの部屋にいるそうです、それじゃ…失礼します」
ガチャ…
「骸?」
「恭弥…」
「…ごめん…」
「何がです?」
「怪我、させたから…」
「…恭弥のバカ、」
「………」
「顔、あげてください」
「?」
チュッ…
「骸…」
「恭弥が生きてて、良かったです…」
そう言って涙を流した骸。
「ごめん、」
「謝らないでください、恭弥」
骸はそう言って微笑んだ。
「ありがとう、骸…今度は、絶対守るから」
「はい」
一歩間違えれば、骸のこの微笑みも見れなくなる…
骸のこの声も聞けなくなる…
僕はそんなのお断りだよ。
「骸、」
「何ですか?」
「僕はこれから何があっても、骸を守るから…命を懸けて、絶対に死なせない」
「はい、ありがとうございます…恭弥、絶対に死なないでください」
「うん、誓うよ」
僕らはそう誓い、キスを交わした。
「白蘭…次こそ、絶対にかみ殺すから…覚悟してなよ」
〜END〜