千昭←真琴
*
―コンニチハ、
貴方ハ今、幸セデスカ?
切ないこの気持ちを、
寂しいこの感情を、貴方も味わっているのでしょうか?
隣にはアイツがいて、
あわよくば手なんか繋いじゃったりなんかして、
そんでクラスの誰かにからかわれて、
二人で授業サボって屋上に行ったり、
自転車の篭にバットとグローブを放り込んでいつものグラウンドに行ったり、
千昭がいたら、そんな日もあったのかな?
なんて。
あの時正直にいわなけりゃ、何も知らない彼はまだ隣で笑ってたのかもね。
そんな馬鹿な考えが浮かんでしまうくらい私は寂しいと感じてしまっていた。
一人で自転車をこぐ土手道も、
教室から消えた一組の席も、
二人きりのキャッチボールも…
一人分空いてしまったスペースと、
ふと…アイツといた時間が重なって苦しくなる。
オレンジ色の太陽は、やっぱり一人きりの影しか作ってはくれないし、
寂しくて寂しくて
またあの時みたいに…あのときよりもしっかりと抱き締めても欲しい。
でもそんなことは叶うはずもないから、目を閉じてもしもの世界を思い描いてしまう。
そこにはアイツがいて、
隣で笑ってて、
野球しちゃったり、自転車の後ろでふざけてみたり、
手も繋いで…
力いっぱい抱き締めて。
ねぇ、もしもあるというならば
パラレル・ワールド
そちらのワタシは幸せでいますか?
私の分の"スキ"を、アイツに伝えてやって下さい。
*
短いですが、時かけ文。久々書いてグダグダ(汗)