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「名前、今日のおやつはなに?」
「はいハルト様。今日は生チョコのパンナコッタでございます」
「わぁ!ぼくチョコ好き!」
「それは良かったですわ」
「名前、後で部屋に茶を持ってきてくれ」
「はいフェイカー様。珈琲、紅茶、緑茶のどれをお持ちしましょう?」
「珈琲を頼む」
「畏まりました」
「…………おい名前」
「はい何でしょうカイト様?」
「何故お前がメイド服着て家にいてしかも妙に馴染んでるんだ」
「私はカイト様に仕える事を誓った身ですから」
「理由になってないぞ」
「フェイカー様に家政婦として雇っていただきましたの」
「メイドなのか家政婦なのかはっきりしろ」
「カイト様のお傍に置いていただけるなら呼び方は別にメイドでも家政婦でも女中でも召使いでも構いませんわ。なんなら恋人という手も」
「却下だ」
「ツレない方ですわねぇ」
「そもそも俺に仕えるなんて事許可した覚えは無い」
「だってカイト様に何度お願いしても許可していただけないんですもの」
「許可する気が無いからな」
「まぁ!私若輩ながら誠心誠意お仕えしているつもりなのですが何が気に入らないのでしょう……?」
「そうだよ兄さん。名前はぼくたちのお手伝いいっぱいしてくれるよ!なんでそんなに名前のこと嫌うの?仲良くしてくれないの?」
「い、いやハルト、別に嫌ってる訳じゃ……」
「そうだぞカイト、仕事も早くて完璧だしこちらとしては大助かりだぞ」
「父さんまで……くっ、名前貴様いつの間にハルト達に取り入ったんだ」
「兄さん!名前にひどいこと言わないの!」
「ハ、ハルト……」
「ハルト様、私は大丈夫ですから……」
「本当?兄さんのこときらいにならないでくれる?」
「勿論ですわ!」
「良かったぁ!」
「…………」
「……ですが私としてもカイト様の御気分を害してしまう事は本意ではありません。カイト様がそこまで頑なに拒否されるのでしたら私は大人しく引き下がりますわ」
「な、」
「えっ?!ぼくヤだ!名前にもっと家に居てほしい!」
「わしも優秀な人材が居なくなるのは惜しい……」
「ハルト様…フェイカー様……」
「兄さん!」
「カイト」
「カイト様…」
「ぐっ……!!わ、分かった……」
「わーい!」
「おぉ!」
「ありがとうございます!」
「良カッタデアリマスネ名前」
「はいオービタル先輩」
「先輩……何度聞イテモイイ響キデアリマス……!」
「貴様もかオービタル……」


外堀を埋められる




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